「いつか会おう」では、遅いこともある。
57歳。やってみて、失敗して、またひとつ学びました。
最近、実家の片付けについてご相談を受けたり、実際の片付けに伺ったりする中で、改めて感じていることがあります。
実家を片付けたいと思っていても、
「何から始めたらいいの?」
そこで止まってしまっている同世代の方が、たくさんいるということです。
私はこれまで、たくさんのお宅で片付けのお手伝いをしてきました。
でも、実際に伺って一緒に片付けるだけではなく、これまでの経験を伝えることで、誰かが最初の一歩を踏み出すきっかけを作れないだろうか。
そんなことを考えているうちに、
「セミナー、やってみようかな」
と思ってしまいました。
思ってしまったら、やってみたくなるのが私です(笑)。
ところが私、セミナーを開催した経験はゼロ。
それどころか、Zoomセミナーを受講した経験さえ、ほとんどありません。
Zoomを主催したことも、もちろんありません。
そんな私が、いきなり自分でセミナーをやろうというのです。
そこでまず、高校の同級生たちに、
「実験台になってください」
とお願いしました(笑)。
ありがたいことに、何人もの同級生が参加してくれることになりました。
そのうちの一人からは、
「受講したこともほとんどないのに試みるとは、無謀に近い」
とも言われました。
確かに(笑)。
でも、やってみました。
初回は、見事にダメ出しされました
9月16日、初めてのプレセミナー。
終わったあと、同級生たちから率直な感想をもらいました。
そして、かなりはっきり言われました。
もっと方法論を伝えた方がいい。
私が伝えたい「想い」に寄りすぎていて、
「では、実際にどうしたらいいの?」
という部分が足りなかったのです。
実は原稿を作っているときから、私自身も、
「これでいいのかな?」
と思っていました。
そこを、しっかり見透かされました。
やっぱりね(笑)。
でも、せっかく実験台になってもらったのです。
言ってもらったことを無駄にはしたくありません。
ちょっと手直し、ではなく、
資料は2枚だけ残して、あとはほぼ全部作り直しました。
次の開催は9月21日。
たった5日後です。
5日間で、ほぼ全部変えました
「もっと方法論を」
その言葉を受けて、実家を片付ける前の準備、親への声のかけ方、片付けると言ったとき、片付けないと言ったとき、最初に手をつけない方がいいもの……。
自分が現場で経験してきたことを、改めて一つずつ言葉にしていきました。
そして迎えた2回目。
初回から続けて聞いてくれた同級生からは、
「5日間で、ここまで変えてきたの?」
と驚かれました。
「ずいぶん良くなった」
「参考になる」
「もう単なる実験台というレベルではない」
そんな言葉ももらいました。
嬉しかったです。
でも、それで完成ではありませんでした。
今度は内容そのものより、
「聞いている人に、もっと分かりやすく伝えるにはどうしたらいいか」
という、見せ方や伝え方についてのアドバイスをもらうようになりました。
ページに番号を振る。
全体が分かるように目次を入れる。
写真を使う。
そこでまた直して、3回目。
すると今度は、仕事でプレゼンをする機会が多い人、人の話を聞く機会が多い人たちから、さらに細かなアドバイスが届きました。
見せ方。
話し方。
そして、伝えたいことを聞いた人の中に残す工夫。
「いくつかのパートに分かれているなら、それぞれの最後に“大切なこと”をもう一度見せたらどうだろう」
なるほど。
自分では思いつかなかったことでした。
しかも、そんなアドバイスが一人ではなく何人も。
長文で(笑)。
ありがたいなあ、と思いました。
やらなきゃ、始まらない
今回、同級生たちから、いろいろな言葉をもらいました。
「人柄が出ていて、心に響いた」
「実行力が本当にすごい」
そして、
「やらなきゃ始まらない」
「やったことに意義がある」
本当に、その通りだと思います。
初回から上手にできたわけではありません。
むしろ今振り返ると、
よく、あれでやったな(笑)。
と思います。
でも、やらなかったら、何が足りないのかも分かりませんでした。
やったから、教えてもらえた。
教えてもらったから、変えることができた。
もう一度やったから、また次のことが見えてきた。
57歳にして、まだ成長
同級生から、こんなメッセージも届きました。
「58歳にして成長。ほんまそれ!がんばれ」
……いや、私、まだ57歳なんですけど(笑)。
ちなみに、そう言っている本人もまだ誕生日前です(笑)。
でも、この歳になっても成長できる。
それは今回、私自身がとても感じたことでした。
そして、ふと思い出した言葉があります。
「人生、一生勉強」
母が80代の頃、言った言葉です。
「人生、一生勉強だよ」
そのときの私は、正直ポカーンでした。
80歳を過ぎても、まだ勉強するの?
まだ勉強かい!
と思ったのを覚えています(笑)。
この言葉については、以前にもコラムに書いたことがあります。
それでも今回、また思い出しました。
57歳になった今、40代だったあの頃より少しだけ、母が言っていたことが分かるようになった気がします。
勉強して。
挑戦して。
失敗して。
人に教えてもらって。
考えて、変えて、またやってみる。
きっと、それをずっと繰り返していくんでしょうね。
だから、応援したくなるのかもしれません
私は、同世代の人が何か新しいことに挑戦していると、応援したくなります。
「この歳から?」
なんて思いません。
むしろ、
「いいじゃん。やってみようよ」
と思います。
今回のセミナーも、同世代の方が「何から始めたらいい?」で止まってしまわないように、最初の一歩を踏み出すきっかけを作りたいと思って始めました。
でも振り返ってみれば、応援しようと思って始めた私の方が、たくさんの同世代の仲間に応援され、教えてもらっていました。
無謀に近い挑戦を始めた私を見て、時間を使ってセミナーを聞き、たくさんの意見をくれました。
中には3回すべて聞いてくれた人もいました。
ありがたいことです。
そして私のセミナーは、まだ完成ではありません。
もらったアドバイスをもとに、もう少し手を入れます。
そして、またやります。
80代の母から聞いたときには、
「まだ勉強かい!」
と思っていた私ですが。
どうやら私も、まだまだ勉強することになりそうです(笑)。
人生、一生勉強。
57歳になって、少しだけその意味が分かってきました。


