困り事の本質は、物ではないことがあります。
先日、お客様との会話の中で、保険の話になりました。
今入っている保険について、このままでいいのか。
新しく提案されている保険について、どう考えたらいいのか。
私は保険の専門家ではありません。
そこで、「私が信頼しているFPさんに、今の契約と提案されている内容を見てもらって、どう思うか聞いてみますね」とお伝えしました。
そのまま時間が経ってしまうのは避けたかったので、早速FPさんに連絡。
設計書を渡せる日を聞いたところ、ちょうど時間が合い、お会いすることができました。
「この方だったら、どう考えるか」
私は設計書を渡すだけのつもりでした。
ところがFPさんは、その場で資料を見ながら、とても分かりやすく説明してくれました。
今の契約にはどんな特徴があるのか。
新しく提案されている保険は、どんな内容なのか。
そして、自分ならどう考えるのか。
その説明の中で、印象に残った言葉がありました。
「小曽根さんくらいの年代だったら、こう考える。でも、このお客様の年代だったら……」
年齢も違えば、これから必要になるお金も違います。
置かれている状況も、家族構成も、考え方も違います。
だから、自分は一人一人に合った提案をすることを大切にしている、と。
それを聞いていて、
「あ、それ、私も同じだ」
と思いました。
100人いたら、100通り。
私が片付けの仕事で、ずっと感じてきたことでした。
暮らし方が違えば、方法も違う
考えてみれば、これは片付けだけではありません。
定期的にお掃除に伺っていると、
「この場所はいつも汚れやすいな」ということが見えてきます。
暮らし方や使い方によって、汚れやすい場所は人それぞれです。
だから、そのお客様のお宅ではどこをよく見た方がいいのかを覚えていて、汚れやすい場所は特に気をつけて掃除します。
「ここがいつも汚れちゃうんですよ」と相談されれば、その方の暮らし方に合いそうな対策を一緒に考えることもあります。
片付けも同じです。
一般的には使いやすいと言われる収納方法でも、その人には合わないことがあります。
引き出しにしまうことが難しいなら、あえて引き出しは空にして、カゴを使う。
畳んでしまうことが難しいなら、ハンギングを活用する。
その人が普段どんな行動をするのか。
何なら無理なく続けられるのか。
そこを知ることで、方法は変わってきます。
「正しい方法」より、目の前の人を見る
片付けにも、掃除にも、暮らしにも、
「これが正解」という一つの形はないのだと思います。
100人いたら、100通り。
「普通はこうする」から考えるのではなく、
「この人だったら、どうしたらいいだろう」
と考える。
今回、まったく違う分野の専門家の話を聞きながら、私が仕事で大切にしていることも同じなのだと、改めて気づきました。
目の前の人を見て、その人の暮らし方や困りごとを知る。
そして、その人に合った方法を一緒に考える。
片付けでも、その先の暮らしでも。
これからも、くらととは「100人いたら100通り」を大切に、一人一人のお客様と向き合っていきたいと思います。


