#5 中学のとき、勉強しなくても中間テストはできた。でも・・・。
「生物基礎で、学校の問題集が全然解けない!!難しすぎる・・・。」
このコラムでは、当塾塾生から、もらった質問に答えてみたいと思います。
【取捨選択】生物基礎 発展に手を出さない。
昨日、生徒が持ってきた連休課題は、高校の先生が手書きで作った「細胞のつくりと構造」のまとめプリントでした。単純に、名称を穴埋めするプリントでした。しかし、生徒は「わからない」といって、穴埋めができませんでした。
*細胞の模式図(イラスト)が手書きのため、とてもわかりにくい。
*「リソソーム」など、生物基礎の単元を越える内容を答えさせている。
*名称のクソ暗記をするだけ。「各パーツの働き」は全く触れていない。
生物基礎を勉強する目的が、定期テストに対応するだけなら、基礎・基本を覚え直すことだけに専念すれば良いです。教科書に載っている発展内容や、問題集の難問を全て無視しても構わないと思います。
率直に言って、センター試験の生物基礎で8割の得点を取ろうと思えば、基礎的な内容の暗記だけでも十分かもしれません。
【取捨選択】物理基礎or生物基礎どちらかは要らない??
大垣市内の公立普通科高校では、1年次には、生物基礎と物理基礎を扱うのが通例です。
しかし、この2つの科目は、必ずどちらかが、大学受験に必要の無い科目になると断言して良いです。
●文系志望者は、物理基礎が不要科目に。
【国公立文系志望の場合】
*センター試験で「基礎」のつく理科2科目が必要
→多くの受験生は「生物基礎&化学基礎」を自己選択。
【私立文系志望の場合】
*受験科目に理科が必要ない
→受験勉強に理科は必要ない。
●理系志望者は、生物基礎or物理基礎が不要科目に。
【国公立理系志望の場合】
*センター試験で「基礎」のつかない理科2科目が必要
→多くの受験生は「物理&化学」または「生物&化学」を自己選択。
→物理または生物のどちらかが必ず不要科目になる。
【私立理系志望の場合】
*一般入試で「基礎」のつかない理科1科目o2科目rが必要
→多くの受験生は「物理」「生物」「化学」から1つ(受験大学により2つ)を自己選択。
→物理または生物のどちらかが必ず不要科目になる。
大学入試を見据えて、生物基礎を勉強するのであれば、以下の指針を必ず持っておいて下さい。
●国公立文系志望者なら、センター試験に向けて、内容を忘れないこと。
●理系の生物選択者は、内容の100%理解をして「生物」への土台にすること。
この2つに該当しないアナタにとっては、生物基礎は、ズバリ捨て科目です。
【加藤の結論】簡単な参考書とテスト過去問を活用せよ
生物基礎の期末テストで高得点を取るためには、必要最小限のことだけを暗記して、いつでも解答できるようにすれば十分です。センター試験向けのやさしそうな参考書を手に入れて、いつでも見直せるようにするのがベストです。
以下は、加藤が購入して、皆さんにもお勧めできる参考書です。
*田部の生物基礎をはじめからていねいに (東進ブックス)
http://amzn.to/2pSEORg
みんなのセンター教科書 生物基礎[改訂版]
http://amzn.to/2qcslsD
●書き込み式の問題集や、マーク形式の問題集は、期末テストには向かない。
●生物基礎の1問1答がついた参考書・問題集は、意外と使える。
●生物基礎の教科書ガイドは、わかりやすい「まとめ」ではなく、より詳しい内容を掘り下げ。やり過ぎです。
●各高校のテストの過去問がベスト。先輩からもらうのが一番!!
なお、まもなく前期中間テストを控える、1年生の皆さんに、知っておいて欲しいことがあります。
今度のテストで最も優しい科目は「生物基礎」です。だから、テストの平均点が、他の科目より25点ほど高くなる傾向があります。
テストが「できたー!!」と、調子に乗ることは禁物です。クラスのみんなが、できて当たり前のテストですよ。