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今一度、はしか対策について

佐藤浩明

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テーマ:医療環境

今一度、はしか対策について

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘今一度、はしか対策について’というお話です。

 沖縄県で3月下旬、海外からの観光客から麻疹(はしか)が広がり、愛知や東京でも感染者が見つかった。その後、感染拡大は収まったかと思われたが、先日福島でも感染者が確認された。感染力の強い麻疹。感染拡大を防ぐには、どんな注意が必要か?
 国立感染症研究所感染症疫学センターの駒瀬勝啓・主任研究官に、麻疹の症状や予防接種について、話を聞いた。

 Q 麻疹の特徴は。
 A 感染から約10日後、風邪のような症状で2、3日熱が出て、その後、全身に発疹が現れ、高熱が数日続く。肺炎や中耳炎を合併することがあり、まれに脳炎を発症するケースもある。先進国でも1000人に1人の割合で亡くなるとされる。
 Q 感染の背景は。
 A せきやくしゃみなどの飛沫(ひまつ)からだけではなく、ウイルスが浮遊した空気を吸い込むことでも感染する。マスクを装着しても防げない。特に風邪のような症状の時は最も感染力が強い。

 Q 予防できるのか。
 A 唯一の予防策はワクチン接種だ。1回では約5%の人に免疫がつかないため、2回接種することが推奨されている。免疫があるかは、採血による「抗体検査」で調べられるが、判明するのに約1週間かかる。
 Q どのような人がワクチンを打つべきか。
 A 1990年4月2日以降に生まれた人は2回打っている可能性があるが、それ以前の生まれで、麻疹にかかっていない人は、免疫が十分でない心配がある。ワクチン接種が1回以下の人は打つことを勧める。ただ、妊婦は接種できない。
 Q 免疫はどれくらいでつくか。
 A 約2週間かかる。だが、発症して72時間以内に打てば症状は軽くなるとされる。
 Q ワクチンはどこで打てるのか。
 A 基本的に内科、小児科で接種できる。流行しているので、ワクチンがあるかどうか、病院やクリニックへ事前に電話で確認するとよい。
 Q 費用はどのぐらいか。
 A 定期接種の対象でなければ全額自己負担で、麻疹と風疹の混合ワクチン(MRワクチン)だと1万円程度。自治体によっては助成を行っているところもある。
*5/10 読売新聞の記事を抜粋し、一部改変

 はしかは感染力が高く、免疫がない方々は近くにはしか患者がいると感染する可能性が高い疾患です。今更ではありますが、免疫がないと思われる方は早めにワクチンを打つことが必要かと思われます。

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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