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佐藤浩明

消化器内科専門医で「内視鏡検査」のプロ

佐藤浩明(さとうひろあき) / 内科医

さとうクリニック内科・消化器科

コラム

麻疹ワクチン接種増加中!

2018年5月2日

テーマ:医療環境

コラムカテゴリ:医療・病院

麻疹ワクチン接種増加中!

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘麻疹ワクチン接種増加中!’という報告です。

 沖縄県などではしか(麻しん)が流行し、感染拡大の兆しを見せる中、多くの旅行者が国内外を移動する大型連休前の4月下旬以降、静岡県内の医療機関でも駆け込みでワクチン接種を希望する人が増えている。はしかは感染後72時間以内であれば、ワクチン接種の効果が期待できるとされる。県内の医師は「今からでも遅くはない。不安な人は、これを機会に接種をしてほしい」と積極的な接種を呼び掛ける。沖縄県内では3月中旬に1人目の感染が判明し、4月27日時点で感染者は77人に上る。愛知県内でも感染者が26日時点で10人となり、封じ込めを急ぐ。

 はしか流行が報道され始めた4月下旬以降、浜松医療センターでは問い合わせが急増。普段の接種者は1日平均1・5人だが、沖縄旅行を計画する比較的若い人を中心に1日最大で5人程度が訪れる。静岡厚生病院(静岡市葵区)でもこの1週間で接種者が急増した。海外渡航の専門外来を持つ両病院では現時点で、はしか・風疹の混合ワクチン「MRワクチン」の在庫不足の心配はないという。県疾病対策課によると、県内では、全国的に流行した2014年に感染者32人が出た後、複数人が感染する事案はないが、隣県での発生に警戒を強める。定期予防接種が1回だった20代後半から40代は感染リスクが高く、特にワクチン接種が励行されている。同センターの担当医師は「生涯で2回の接種歴があれば、感染リスクが激減する。ほかの感染症と同様、乳児や妊婦のいる家庭は特に周囲が備えるべき」と話す。

 <メモ>はしか 感染力が極めて強い感染症。空気感染するため、感染者と同じ空間にいるだけで感染する恐れがある。1~2週間の潜伏期間後、発熱やせき、くしゃみなど風邪に似た初期症状が現れ、その後、高熱が出て全身に発疹が出る。初期症状では感染者自身がはしかと自覚しにくい。肺炎や脳症など合併症の危険性もあるが特効薬はないため、ワクチンによる予防が推奨される。国内では2006年からワクチンの2回の定期予防接種が制度化された。

 当クリニックにもワクチン接種の問い合わせがありますが、基本的にワクチン接種の効果が出るまでには2-3週間ほどかかりますから感染地域へ出かける際には余裕を持っての接種が必要かと思われます。

18.5.1 花々

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