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虚血性心疾患と脳卒中の患者背景の違いは?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘虚血性心疾患と脳卒中の患者背景の違いは?’という報告です。
急性冠症候群(ACS)と虚血性脳卒中の患者の臨床的特徴の違いについて、順天堂大学の研究者らが全国多施設レジストリのデータを分析したところ、患者背景の特性が有意に異なり、男女で違いがあることが認められた。著者らは、ACS(PACIFIC)および虚血性脳卒中(EVEREST)に関する2つの多施設レジストリのデータを分析し、臨床的特徴を調査した。
主な結果は以下のとおり。
・計6,878例(PACIFIC:3,426例、EVEREST:3,452例)を評価した。
・患者背景の特性は、2つの集団間で有意に異なっていた。
・ACS患者のほうが脳卒中患者より若年傾向で、体格指数(BMI)が高く、糖尿病および脂質異常症の有病率が高く、現喫煙者が多く、虚血性心疾患の既往歴がある人が多かった。
・高血圧の有病率は、ACS 患者より脳卒中患者で高かった。
・男性ではACS患者と脳卒中患者の特性の違いはサンプル全体と同様であったが、女性における高血圧有病率は、サンプル全体とは異なりACS患者と脳卒中患者で同様であった。
以前から言われていますが、心筋梗塞等の虚血性心疾患は喫煙との関連が言われていますが、今回の報告でもそれが確認された形です。やはり、心筋梗塞発症予防には可能なら禁煙することが重要な様です。