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毛髪再生技術実用化へ?

佐藤浩明

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テーマ:医療界の新発見?

毛髪再生技術実用化へ?

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘毛髪再生技術実用化へ?’という報告です。

 再生医療ベンチャーのオーガンテクノロジーズと理化学研究所は、髪の毛を生み出す器官「毛包」を大量に作る技術を開発し、7月からマウスを使って安全性を確かめる試験を始めると発表した。年内に安全性試験を終え、問題がなければまずは男性型脱毛症(AGA)を対象に大学病院における毛髪再生技術の臨床研究へと移行する方針。当面は健康保険適用外の自由診療を見据えつつ、2020年以降の実用化を目指す。毛包を構成する3種類の細胞を取り出し、容器で培養して数を増やすことにより、毛包を大量に作り出す技術の開発に成功した。わずかな毛包を使い、1万本の髪の毛を生やせる可能性を秘めた技術という。

 脱毛症に悩む人は国内に約2500万人いる。このうち1800万人以上の患者が存在するとされるAGAで有効性が検証できれば、女性型脱毛症でも患者のQOL(生活の質)向上につなげる。その後は治療法が確立していない先天性乏毛症などで適用拡大に取り組む。これまでAGAの治療としては男性ホルモンをコントロールする内服薬や外用剤などが用いられてきたが、いずれも投与を止めると効果が消失するため持続的な投与が欠かせない。患者自身の後頭部の毛包を脱毛部位に移植する方法もあるが、生やせる髪の毛の本数には限界がある。

 東京都内で記者会見したオーガンテクノロジーズの研究者は「早期に再生医療等製品として薬事承認を目指していきたい」と強調。理研の辻孝チームリーダーは「世界で初めての器官(臓器)再生医療による日本発の産業化を目指したいと考えて研究開発を進めてきた」と述べた。

 当クリニックでもAGAに対する内服薬投与を行なっておりますが、それなりの効果があると実感してはいますが、今回の技術は画期的なものと考えます。ただ、保険適応外での診療にはなりそうですし、一部施設でしか取り扱えない診療になりそうな感じも否めませんので朗報と言えるかどうかは今後の進展待ちというところかも知れません。

18.6.7 紫陽花

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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