- お電話での
お問い合わせ - 024-545-6111
コラム
米国で増加している感染症は?
2018年4月16日
米国で増加している感染症は?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は’米国で増加している感染症は?’という報告です。
1980~2014年の米国における感染症死亡の動向を調べた結果、ほとんどの感染症疾患で死亡は減少していたが、郡レベルでみるとかなりの格差があった。さらに同期間中に下痢症の死亡は増大していたという。米国・ワシントン大学の研究者による調査報告で発表された。感染症はほとんどが予防可能だが、米国ではいまだに公衆衛生上の脅威とみなされている。そうした中でこれまで、郡レベルの感染症死亡の推定値は把握されていなかった。
研究グループは、1980~2014年の下気道感染症、下痢症、HIV/AIDS、髄膜炎、肝炎、結核による年齢標準化死亡率と郡レベルの動向を、全米保健医療統計センター(NCHS)、国勢調査局(US Census Bureau)などのデータを用いて推定した。1980~2014年に米国で記録された感染症死亡は、408万1,546例であった。2014年の感染症死亡は11万3,650例で、死亡率は10万人当たり34.10であったのに対し、1980年はそれぞれ7万2,220例、41.95であり、全体では18.73%減少していた。2014年の感染症死亡の主因は下気道感染症で(全感染症死亡数の78.80%)、死亡率は10万人当たり26.87であった。
すべての感染症による死亡率について、郡間にかなりの差があった。絶対死亡率の郡間のばらつきが最も大きかったのは下気道感染症で、死亡率の相対比が最も高かったのはHIV/AIDSで、10.0であった。髄膜炎、結核の死亡率は、対象期間中すべての郡で低下していた。しかしながら唯一、下痢症による死亡率だけは、2000~14年にかけて上昇していた。死亡率は10万人当たり2.41に達しており、高死亡率の郡の大部分は、ミズーリ州から米国北東部の地域にわたっていた。
日本ではあまり考えられませんが、米国ではまだまだ下痢症での死亡率が増加しているというのは少し驚きでした。それだけ米国では地域差や貧富の格差などが先日もご報告した医療費の高さとも関連して大きいということかも?知れません。
関連するコラム
- 新免許制度では認知症を除外出来ない? 2018-05-31
- 医師の刑事訴追がもたらす負の効果? 2018-05-07
- 介護保険料高額は福島県に集中? 2018-05-23
- はやり目にも注意? 2018-06-16
- 麻疹ワクチン接種増加中! 2018-05-02
コラムのテーマ一覧
- 熱中症
- 日常の出来事
- 医療環境
- 電子たばこ
- 時事ネタ
- 震災関連
- ご挨拶
- ビールの効用?
- 生活習慣病予防
- 糖尿病関連の報告
- コーヒーの効用
- がん予防
- 日本経済の状況
- 医療コラム
- 原発事故関連
- 薬剤の有効性
- ダイエットの秘訣
- メタボの原因?
- カロリー制限で長生き?
- 運動の効用
- 記憶の不思議?
- 高血圧予防?
- hiroの温泉紀行
- 医療界の新発見?
- 腸内細菌の役割
- 医療マメ知識
- 年末のご挨拶
- 糖尿病予防
- 認知症予防?
- 脳卒中リスク低減には?
- たばこの害
- ポケモンGO
- 加齢に伴う変化の特徴
- 心臓病増悪の原因
- 救急医療
- 内臓脂肪の悪弊
- 飲み過ぎ予防には?
- 長生きの秘訣
- 感染性胃腸炎
- インフルエンザ
- 長生きの秘訣?
- ポケモンGO
- 医療情報
- 研究会発表
カテゴリから記事を探す
佐藤浩明プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。