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佐藤浩明

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佐藤浩明(さとうひろあき)

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コラム

インフルエンザ迅速検査陰性時には注意?

インフルエンザ

2018年1月11日

インフルエンザ迅速検査陰性時には注意?

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘インフルエンザ迅速検査陰性時には注意?’というお話です。
 寒い時期に急増するのは、インフルエンザや肺炎などの呼吸器感染症だ。混雑する冬の救急外来では、知らず知らずのうちに問診や身体診察を簡略化し、早い段階でインフルエンザ迅速検査を行うなどインフルエンザ中心の診療になってはいないだろうか。

 特にインフルエンザの迅速検査は感度が高くない。「取りあえず検査」して、陰性だった場合に「インフルエンザではないので様子を見てください」と患者を帰すことは「一番避けたい」と言う。迅速検査では罹患早期は偽陰性が起こるともいわれる。実際はインフルエンザに罹患していたのに陰性と判定されたというケースもある。

 さらに、冬季はインフルエンザ以外の疾患への注意も低くなりがち。体のだるさなどを訴えて受診した人が迅速検査で陰性だったために帰され、翌日に心筋梗塞で救急搬送された話や、発熱が続いていたが迅速検査で陰性だからと帰された人が実は心筋炎だったという話はよく耳にするという。

 迅速検査を行う場合は高熱を伴う急激な発症、全身倦怠感、食欲不振などの特徴から検査前確率をしっかり高めておくことが大切だ。武部先生は、「冬はかぜ症状で来院する患者がかなり多く、インフルエンザだろうという思い込みをできるだけ排除し、気になることがあればしっかり身体診察を続けるべき」と強調する。

 90歳代後半の患者がインフルエンザと細菌性肺炎を併発していたものの全身状態が安定していたので、抗インフルエンザ薬と抗菌薬を処方し、外来でのフォローを予定。すると、翌日に心肺停止となった。武部先生はこの経験を振り返り、「感染対策が必要になるインフルエンザ患者の入院はハードルが高いが、入院適応と判断したら何とか調整しなければならない」と語る。

*京都府立医科大学附属病院 武部弘太郎先生の日経メディカルへの掲載記事を抜粋し、一部改変

 実際にインフルエンザの流行時期になるとちょっとでも発熱すると‘インフルエンザじゃ無いですか?’必要以上に心配して検査を希望する患者さんも多く見受けられます。でも、私自身も上述の様にまずは患者さん自身の自覚症状や全身状態をよく診てインフルエンザが否定的な場合は敢えて検査は行いません。逆にインフルエンザを疑って迅速検査が陰性の場合でも患者さんにその旨をお話して抗インフルエンザ薬を投与することは良くあります。迅速検査は決して万能では無いということを改めて肝に銘じる必要がありそうです!
18.1.10 冬景色

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