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しゃっくりは何故起きる?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘しゃっくりは何故起きる?’というお話しです。
ヒトの生命活動にほとんど関係なさそうなしゃっくりという反射機構がなぜ備わったのでしょうか?進化の途上で両生類だった時の名残ではないかという説が有力だそうです。
オタマジャクシから足が生えたカエルが陸に上がる直前、鰓呼吸を行いながら肺呼吸のスタンバイも完了しているという時があるはずで、その際に誤って肺に水を吸い込むと大事になる。しゃっくりの反射はそうした事態を避けるために発生していた運動パターンなのではないか……という考察も成り立つようです。
多くの方々のしゃっくりの原因として浮かび上がってくるのが胃内容物の逆流で、背景には深夜の飲食などの生活習慣がある。そうした背景を反映してか、しゃっくりを引き起こす方は圧倒的に男性が多い様です。
なお、咽頭部の炎症でしゃっくりが続く例も少なくないと考えられています。かぜ症状の方がしゃっくりを訴える場合、「のどの腫れが引けば、しゃっくりも止まると思います」と、安心させるのも日常診療では有効とアドバイスする。
急なしゃっくりは両耳押さえでピタリ
最後に、急性のしゃっくりに遭遇した場合の対応法はあるのでしょうか?専門家が挙げるのは咽頭刺激法、外耳道圧迫法、舌牽引法の3つ。とはいえ、1つ目と3つ目がどこでもできる方法でないことを考えると、現実的なのは2つ目の外耳道圧迫法。両側の耳に人差し指を入れて30秒ほど強く圧迫すればいいそうだ。
同氏の経験では、外耳道圧迫法の有効率は70%程度。ただし、発生から48時間を経過した慢性のしゃっくりではほぼ無効。高血圧および循環器疾患、脳卒中など脳血管疾患などの病気を持つ人には行うべきでないという注意がつく。
*友愛病院 近藤司先生の記事を抜粋し、一部改変
しゃっくりを止めるのは意外と難しいもので...色々な方法を試してみても止まらない時は良くあります。ただ、気が付いたら自然に止まっていたということも多い様に感じます。上記の外耳道圧迫法は試してみる価値はありそうですね!