PM2.5やオゾンで甚大な健康被害?
がんに匹敵する都民病?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘がんに匹敵する都民病?’というお話です。
スギ花粉症の有病率は全国規模で年々上昇傾向にあり、今や"国民病"と称されている。東京都ではその状況が深刻でもはや"都民病"ともいえる事態になっている。東京慈恵会医科大学の研究者は12月21日、東京都で開かれたNPO花粉情報協会主催のスギ・ヒノキ花粉飛散予測セミナーで、第4回東京都花粉症患者実態調査(2016年度)の結果を報告。東京都民の花粉症推定有病率は48.8%に上り、10年前に実施した第3回調査で算出された28.2%を大幅に上回ったことを示した。
若年、高齢者で顕著に増加
東京都による同調査は1983年を皮切りに、1996年、2006年に実施されてきた。今回報告された第4回調査では、過去3回と同様にあきるの市、調布市、大田区の都内3市区に居住する3,600人に2016年11~12月、調査票を送付し、2,116人から有効回答を得た。
有病判定は、アンケートで「無症状」と回答した人を含めて耳鼻咽喉科医が2017年3月に検診を行い、スギ花粉抗体価がクラス2以上(スギ花粉によるアレルギー反応陽性)で、検診当日に症状が確認された、もしくは抗アレルギー薬を服用していた場合とした。
その結果、調査対象の3市区における推定有病率は約47~49%となり、東京都全体の有病率は48.8%と推定され、前回(第3回)調査時の推定有病率から20ポイント以上上昇した。
また、東京都内における年齢区分別の推定有病率は0~14歳が40.3%、60歳以上が37.4%で、前回調査時(それぞれ約27%、約15%)から顕著に上昇したという。
以上のように報告した同研究者は、「アンケートでは、花粉症に関する情報提供を求める都民の声も数多く寄せられた。耳鼻咽喉科医や花粉症治療薬の製薬メーカーをはじめとした医療関係者は、このような要望により積極的に応えていく必要がある」と訴えた。
こちら福島でも東京ほど増えているイメージはありませんが、アトピーなどのアレルギーを呈する方々が増えているのは間違いない様です。これは環境の変化などが大きく影響していると言われています。
しかし、寄生虫学の専門家などによると衛生環境が改善し、元々は人にもいた寄生虫などが除去された事により自分自身の体に対して過剰な免疫を起こす様になり、アレルギー疾患が増えて来たということもあるようです。