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時計遺伝子が肝臓病にも関連?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘時計遺伝子が肝臓病にも関連?’という報告です。
睡眠や目覚めなど約24時間周期で体が変化する「体内時計」をつかさどる時計遺伝子が、肝臓の細胞分裂に不可欠であることがわかったと、京都大などの研究チームが発表した。肝炎や肝硬変などの予防や治療に役立つ可能性があるという。
京大の時間生物学の研究者らは、肝臓の働きにも約24時間のリズムがあることに着目。時計遺伝子を働かなくしたマウスを作製して肝細胞を調べると、大きさが通常の2~8倍もある細胞が増え、中には複数の核を持つものもあった。細胞分裂がうまく進まず、途中まで分裂した細胞が融合していたという。
高齢者や肝炎などの患者では、肝臓に巨大な細胞が増えることが知られており、同研究者は「生活習慣が原因で起きる肝臓病には時計遺伝子が関わっている可能性がある」と話す。
京都府立医大の別の研究者は「体内時計の遺伝子の新しい機能を解明した意義のある成果。肝疾患との関連については、今後の研究課題だ」と述べた。
今年度のノーベル医学生理学賞も受賞した時計遺伝子の研究...ヒトの細胞一つ一つに存在している時計遺伝子が今回、肝臓病の発症にも関連しているということが判明した様です。今後、さらに時計遺伝子に関する様々な研究が進む事によって今まで分からなかった疾患の原因に迫ることができる様になるかも?知れませんね!