福島県の健康指標はさらに悪化?
福島県メタボ率ワースト3!
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘福島県メタボ率ワースト3!’という報告です。
特定健診でメタボリック症候群に該当した県民の割合(メタボ率、2015年度厚生労働省調査)が14年度と同じ17.1%に上ることが分かった。全国順位は14年度の全国ワースト2位から3位に一つ下がったものの、依然として健康指標の悪化に歯止めがかからない現状に、県は「食、運動、社会参加を軸に指標の改善に全力を挙げる」としている。
15年度、全国で最も高いのは沖縄県で17.5%。2位は宮城県で17.2%だった。14年度調査では沖縄県の17.4%が全国ワースト。2位が本県17.1%、3位が宮城県17.0%で、本県のメタボ率は全国下位に肉薄する状態だ。
県民のメタボ率は10年度以降、上昇が続いており、震災後は特に全国ワースト4~2位と悪化。県は震災と原発事故の影響で運動量が低下したり、食生活が変化したことが一因と分析している。
このため県は、健康をテーマにした県民運動を展開しているほか、歩数計を備えたスマートフォン用「健民アプリ」を導入。働き世代に向けて運動を促す取り組みを強化したり、野菜摂取量を増やし、塩分摂取を控えるよう呼び掛けている。
福島県は以前にもご報告した様に東日本大震災以前からメタボ率は高率でしたが、震災に伴う原発事故による避難などが加わり、さらに目に見えて悪化している様です。県もそれに対して対策を始めた様ですが、目立った効果は出ていない様です。まあ、そんなに簡単に効果が現れるとは思っていませんでしたが...今の政策で大きな期待をするのは難しいだろうと思われますので我々医療関係者の地道な努力も必要かも知れません。