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糖質制限への誤解?
おはようございます。福島市 さとうクニリック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘糖質制限への誤解?’というお話です。
健康人の間でも広まっている糖質制限だが、安易に導入する風潮を心配する医療従事者は少なくない。こうした声に対し、北里大学北里研究所病院糖尿病センター長の山田悟先生は、「糖質制限をカロリー制限と誤解している可能性がある」と指摘しています。
糖質制限は、糖尿病患者だけでなく健康人も取り組んでいます。個人的には糖尿病患者に限らず、健康な人でも希望するのであれば取り組んでも問題ないとの考えです。山田先生は、科学的根拠に基づいて、人々がおいしく、楽しく食事できて、その上で健康を増進できることを実現させるために「食・楽・健康協会」という組織による取り組みを展開しています。そこで定義する糖質制限を「ロカボ」と名付け、一般の人々や企業などの活動を学術的観点からサポートしているのです。
このような取り組みをしている理由は、日本人の中に「隠れ食後高血糖」なる人々がかなりいると思われるからです。日本人の通常量とされる1食100gの糖質を摂取する群(通常食群)と、摂取カロリーは多いもののロカボ食で糖質摂取量を1食30g程度に抑えた群(ロカボ食群)で食後1時間の血糖値を比較しながら食品企業の社員にセミナーをするということを何回も実施してきました。すると、ロカボ食群の食後血糖の平均値は120-130mg/dL程度なのですが、通常食群では空腹時血糖が正常であっても、食後血糖は平均で180mg/dLまで上昇していたのです。これまでのセミナーでは通常食群の食後血糖値が平均200mg/dLを超えた回が2度ほどありました。食前血糖値は全員正常にもかかわらずです。つまり、健康診断で空腹時血糖が正常と診断される一見健康な日本人の中に、いわゆる「隠れ食後高血糖者」が、かなりいると推定されます。食後高血糖は、酸化ストレスや動脈硬化にかかわり、臓器に対する負担は必ず起こっているでしょう。だからこそ私は、健康人にも食後高血糖を抑える糖質制限の動きを広げた方がいいと考えています。
患者さんが最終的に糖質を摂取する量は、どうにもコントロールできませんが、糖質制限食を作る側の目安、あるいは糖質制限を指導する側の目安としては、1食当たり20-40g、嗜好品ならば10g/日。これで統一しておけば、迷う必要はありませんと山田先生は指摘しています。
糖質制限は山田先生も述べている様に日本人ならダイエットのためには誰がやっても問題のない方法です。ただ、ここでは述べられておりませんが、痩せ形の方やご高齢の方が無理に糖質制限をすると結局はカロリー制限になってしまい、逆に健康を害しかねません。適切な糖質制限とカロリー制限のし過ぎには十分な注意が必要なのです。
昨日は暫く振りにTDSにやって来ました。以前よりもメディディアンハーバーでのショーはかなりグレードアップしていました!