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コラム
適度な飲酒で糖尿病リスク低下?
2017年8月5日
適度な飲酒で糖尿病リスク低下?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘適度な飲酒で糖尿病リスク低下?’という報告です。
適度な飲酒は2型糖尿病リスク低下との関連が報告されているが、飲酒パターンとの関係についてはほとんど知られていない。デンマークの研究者らは、2007~08年に健康診査を受けた18歳以上の男女7万人のデータを解析。週3~4回の飲酒が糖尿病の最低リスクと関連することが示唆されたと、報告した。
同研究者らは、Danish Health Examination Survey 2007-2008の健康診査データを用いて、一般的なデンマーク人男女の飲酒パターンと糖尿病リスクとの関連を調べた。解析対象は、糖尿病歴のない(妊婦および過去6カ月以内の経産婦は除外)7万551人(18~98歳)で、男性2万8,704人と女性4万1,847人。自記式調査票を用いて、飲酒パターンから週当たりの平均アルコール摂取量を算出。糖尿病の診断情報はデンマークの全国登録データから入手した。
平均4.9年の追跡期間中、男性859例と女性887例が糖尿病を発症した。男女とも週間飲酒量と糖尿病リスクにはU字型関係が認められた。糖尿病リスクの最も低い飲酒パターンは、男性は週14ドリンク#〔飲酒しない群との比較で危険率0.57倍〕、女性は週9ドリンク(同危険率0.42倍)。関連因子および週間平均アルコール消費量調整後も、軽度~中等度の飲酒は糖尿病リスク低下と有意に関連しており、週1回の飲酒と比べて、週3~4回の飲酒では男性で27%(危険率0.73倍)、女性で32%(同危険率0.68倍)リスクが減少した。
#世界保健機関(WHO)では1ドリンク=10gと定義、日本も同基準を採用し、デンマークは12gとしている。ビール(5%) 500mL 缶1本はアルコール20g=2ドリンク、ワイン(12%)グラス1杯(120mL)はアルコール12g=1ドリンクとなる。
昔から‘酒は百薬の長’などとも言いますが、糖尿病においても適量の飲酒は好影響も及ぼす可能性がありそうです。でも、あくまで適量が大事な様ですが(笑)
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