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米国では予備軍も含め1億人以上が糖尿病?

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テーマ:糖尿病関連の報告

米国では予備軍も含め1億人以上が糖尿病?

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘米国では予備軍を含め1億人以上が糖尿病?’という報告です。
 米疾病対策センター(CDC)が公表したNational Diabetes Statistics Report 2017年版によると、米国人成人の糖尿病または前糖尿病有病者数が1億人以上と推計されたことが分かった。2015年では米国総人口の9.4%に当たる3,030万人が糖尿病で、その他に無治療例の多くが5年以内に2型糖尿病に移行する前糖尿病は8,410万人に上るという。
 推計には、国民健康・栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey)などの各種データと全米の推計人口データが用いられた。糖尿病は、2015年の米国人の死因第7位で、主要な健康問題であり続けている。今回の報告書によると、2015年の18歳以上の新規糖尿病診断例は150万人。成人の糖尿病有病者の約4人に1人に当たる720万人が未診断と推計された。前糖尿病有病者で既に診断されていた割合は11.6%にすぎなかった。
 糖尿病診断率は加齢に伴い増加し、18~44歳が4%、45~64歳が17%、65歳以上が25%。人種別の診断率は、アメリカ・インディアンおよびアラスカ先住民(15.1%)、非ヒスパニック系黒人(12.7%)およびヒスパニック系(12.1%)で高く、アジア系(8.0%)、非ヒスパニック系白人(7.4%)は比較的低かった。
 今回の推計値について、CDCのDiabetes Translation部門の研究者は「以前ほど急増ではないものの、糖尿病は依然増加傾向にある。糖尿病は多くの重症合併症の要因になる。2型糖尿病予防の枠組みとして、CDCは National Diabetes Prevention Program (National DPP)を設立しており、糖尿病に対処することで、心臓病、脳卒中、神経・腎障害および失明などの健康問題を阻止する」と述べている。
 日本では糖尿病の増加は以前よりは頭打ちになりつつはあるようですが、依然として肥満者の割合は増加傾向がある様ですから安心出来る状態ではないと思われます。特に日本では高齢化に伴い、高齢者の糖尿病が増えて来ている印象がありますのである程度若いうちから食事に気をつけ、運動を心がけて体重を増加させない様にすることが肝要かと思われます。

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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