コーヒーは予想以上に代謝に好影響?
コーヒーで大腸がん予防?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「コーヒーで大腸がん予防?」という報告です。
日本人におけるコーヒー摂取と大腸癌の部位別リスク
愛知県がんセンター研究所の研究者らは、愛知県がんセンター病院疫学研究のデータを用いて、コーヒー摂取と大腸癌リスクに加え、解剖学的サブサイトごとのリスクとの関連を調べるため、日本人を対象とした研究を実施した。
方法
・自己記入式質問票を用いて、コーヒー摂取を推定し、コーヒー摂取に伴う大腸癌の危険率を算定し、大腸癌との潜在的な関連因子である年齢、喫煙、アルコール摂取、赤身肉の摂取、体格指数(BMI)、運動、大腸癌の家族歴、糖尿病歴で調整した。
結果
• 大腸癌2,696人と、癌でない外来患者13,480人(対照群)を組み入れた。
• コーヒーを飲まない人と比較し、1日1杯未満、1日1-2杯、1日3杯以上摂取
した場合の大腸癌に関する危険率は、それぞれ0.88倍、0.90倍、0.78倍であった。
• 部位別の解析により、コーヒー摂取と深部結腸癌間の有意な負の相関傾
向および直腸癌リスク低下の傾向が判明した。
結論
• 本研究は、コーヒー摂取による大腸癌予防の可能性(主に深部の結腸癌)を浮き彫りにした。
以前はコーヒーはどちらかと言うと嗜好飲料としては負のイメージが大きかった様にも思いますが、最近はこの様な癌抑制効果など様々なメリットが判明してきています。まあ、だからと言って飲みすぎはいけませんが、適量のコーヒー摂取にはメリットがあるのは間違いなさそうです!
一昨年の我が家の庭の紫陽花...今年はここまでは咲いていませんから天候不順の影響があるのかも知れません。