スーパー高齢者の脳は何が違うのか?
認知症予防に重要な5つのこと?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「認知症予防に重要な5つのこと?」というお話です。
認知症の原因の約6割を占めるアルツハイマー型認知症の発症に、生活を取り巻く環境の影響が大きく関わっていると分かってきました。脳の状態を良好に保つためには食習慣や運動習慣を変えることが、認知機能を重点的に使うためには対人接触を行うことや知的行動習慣を意識した日々をすごすことが重要だと言われています。下記にそれぞれの対策の具体例をまとめました。
まず第一に食習慣ですが、野菜・果物(ビタミンC・E・βカロチン)、 魚(DHA・EPA)、赤ワインなどに含まれるポリフェノールを意識して摂取することが大事です。これらの食材には全て抗酸化作用を有する物質が多く含まれているため認知症予防に有用と考えられているようです。第二には週3日以上の出来れば30分程度の運動をする習慣を身につけることです。運動をすることは継続すれば当然、減量効果も期待出来ますが、まず何より筋肉を動かすことで筋肉から体に有益なホルモン様の物質が出ることが確認されています。
第三には人と良くお付き合いしてコミュニケーションを取ることです。人は言葉を持ったことにより他の動物とは明らかに違う進化をしたとも言われていますが、言葉を発することはとても高次な作業ですから他者と言葉でやり取りすることはとても重要であろうと思われます。第四に本や新聞を読んだり、日記を書くなどいわゆる読み書きをすることや旅行などで知らない場所に出掛けるなどの知的行動習慣を心がけることも大切です。いわゆる脳トレをすることで脳が刺激され、軽度の認知症が幾分は改善したというデータもある様です。最後に適切な睡眠習慣を身につける事も大事です。睡眠によって脳がある意味、リセットされますのでなるべく脳内に余計なものはためない様に心がけることが必要です。
以上、認知症予防に効果のあると考えられていることを上げましたが、実はどれも健康に過ごすために重要と考えられていることと同じであることにお気づきかと思います。認知症もある意味、生活習慣病の一種ではありますから日々の生活で上記に事柄を取り入れながら健康長寿を目指しましょう!
6月に入り、通勤路でも数々の薔薇が綺麗に咲いているのが目に付くようになって来ました!