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肥満の親の子は発達障害の恐れ?

佐藤浩明

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テーマ:医療界の新発見?

肥満の親の子は発達障害の恐れ?

こんにちは。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今回は「肥満の親の子は発達障害の恐れ?」という報告です。
 肥満の親をもつ小児は3歳までに発達の遅れのサインを示す可能性があり、障害の種類は誰が肥満かによって異なることが、米国立小児保健発達研究所(NICHD)の研究で示唆された。
同研究者らは、不妊治療が出生から3歳までの小児の発達に影響する可能性を調べた研究の一部から、女性とその子ども5,000人超のデータを収集した。対象者は2008~2010年、ニューヨーク州(ニューヨーク市を除く)の出産後約4カ月で研究に登録された。
 小児の発達を調べるため、親は小児と一連の活動をした後に年齢ステージ質問票(ASQ)に記入した。テストでは障害は診断しなかったが、障害の可能性はスクリーニングした。生後4カ月時と、3歳までにさらに6回、テストを実施した。母親は妊娠前後の健康と体重、配偶者の体重に関する情報も提供した。
 研究の結果、正常体重の母親の児に比べて肥満女性の児は3歳までに(手指を用いた)微細運動技能テストで不合格になる可能性が67%高く、肥満の父親の児は、他者との関係や交流の程度を示すと思われる個人的・社会的技能テストで不合格になる可能性が約71%高かった。両親が肥満の場合、問題解決能力テストで不合格になる可能性が約3倍になることが示唆された。
同氏は、「今回は観察データを用いたので因果関係は証明できない。子どもの発達を調べる研究の多くは母子に焦点を当てているが、今回の結果は父親の要因も注目に値しうることを示唆している」という。
 肥満であれば親自身も糖尿病や高血圧症などの生活習慣病に罹る可能性は高いのですが、その子供が発達障害になる危険性もあるということは...親は子供のためにも肥満にならないようにすることが必要なのかも?知れませんね!

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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