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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「ランニングで膝に損傷を与えることはない?」という報告です。
米国変形性関節症イニシアティブ(OAI)の新たな研究結果が示唆するところによると、余暇のランニングは膝に損傷を与えない。OAI参加者を解析した結果、非ランナーと比較してランナーのコミュニティコホートでは、症候性変形性膝関節症リスクの増加は認められないことが判明した。
ランニングなどの定期的な運動は、既知の心血管および死亡率の利益に基づいて推奨される。しかし、ランニングが以後の人生で有害となるかどうかという問題は物議を醸している。
OAIは変形性膝関節症に関する多施設共同、縦断的、前向き観察試験である。現在のOAI試験では、ランニングと膝痛、X線撮影による変形性関節症、症候性変形性関節症との関係を評価した。参加者2637人のうち、29.5%は生活の中で時々走っていた。ロジスティック回帰を使用してOAIの研究者らは、痛みおよび変形性関節症の調整危険率は、以前走っていたランナーおよび現在走っているランナーでそれぞれ0.83倍および0.71倍であり、走った経験のないランナーとは対照的であることがわかった。
今回の結果によると、著者らは、非ランナーと比較してランナーでは、症候性変形性膝関節症リスクの増加は認められないと結論付けている。変形性関節症のないランナーでは、ランニングは膝に有害であるとはみられないようである。