- お電話での
お問い合わせ - 024-545-6111
コラム
肥満じゃなくても生活習慣病になる理由とは?
2016年8月9日
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「肥満じゃなくても生活習慣病になる理由とは?」という報告です。
日本人男性では、BMI 23~25kg/m2の非肥満体型であっても、高血圧・高血糖・脂質異常症のリスク因子を1つでも有していると、骨格筋にインスリン抵抗性が生じていることを、順天堂大学大学院の研究グループが解明した。非肥満者の代謝異常を予防するには骨格筋インスリン抵抗性の改善が鍵になるという。また、肝脂肪や軽度な肝機能異常が骨格筋インスリン抵抗性の簡便な指標になりうることも判明した。
肥満は2型糖尿病やメタボリックシンドローム(MS)などの生活習慣病のリスク因子であり、これらの関連にはインスリン抵抗性の関与が指摘されている。日本人を含むアジア人では、BMI 25 kg/m2未満の非肥満でも代謝異常が出現しやすいことが報告されているが、こうした非肥満者におけるインスリン抵抗性の病態的意義は十分に明らかにされていなかった。そこで、研究グループの研究者らは、BMI 25 kg/m2未満の非肥満の日本人男性をおもな対象として、インスリン抵抗性と代謝異常、異所性脂肪蓄積の関連などについて検討した。
本研究の結果、BMIが23~25kg/m2で心血管代謝リスク因子をもたない人では、インスリン感受性は正常群と同程度であったが、BMIが23~25kg/m2でリスク因子を1つでも保有していると、骨格筋におけるインスリン感受性は肥満合併MS群と同程度にまで低下し、インスリン抵抗性が認められることがわかった。一方で、肝臓におけるインスリン抵抗性にはこうした関連は認められなかった。
また、骨格筋のインスリン抵抗性に関連する因子として、従来指摘されている内臓脂肪量の蓄積や血中アディポネクチン濃度低値のほか、体力の低下、生活活動量の低下、高脂肪食といった生活習慣に関連した因子も複数浮かび上がった。さらに、肝脂肪の軽度な蓄積や肝機能検査値の軽度上昇(正常範囲内)も骨格筋におけるインスリン抵抗性と有意に関連していることがわかった。
コラムのテーマ一覧
- 熱中症
- 日常の出来事
- 医療環境
- 電子たばこ
- 時事ネタ
- 震災関連
- ご挨拶
- ビールの効用?
- 生活習慣病予防
- 糖尿病関連の報告
- コーヒーの効用
- がん予防
- 日本経済の状況
- 医療コラム
- 原発事故関連
- 薬剤の有効性
- ダイエットの秘訣
- メタボの原因?
- カロリー制限で長生き?
- 運動の効用
- 記憶の不思議?
- 高血圧予防?
- hiroの温泉紀行
- 医療界の新発見?
- 腸内細菌の役割
- 医療マメ知識
- 年末のご挨拶
- 糖尿病予防
- 認知症予防?
- 脳卒中リスク低減には?
- たばこの害
- ポケモンGO
- 加齢に伴う変化の特徴
- 心臓病増悪の原因
- 救急医療
- 内臓脂肪の悪弊
- 飲み過ぎ予防には?
- 長生きの秘訣
- 感染性胃腸炎
- インフルエンザ
- 長生きの秘訣?
- ポケモンGO
- 医療情報
- 研究会発表
カテゴリから記事を探す
佐藤浩明プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。