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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「認知症へ進行しやすい患者さんの特徴?」という報告です。
健忘型軽度認知障害(aMCI)患者における認知症の発症と体格指数(BMI)との関連について、韓国・延世大学校が調査した結果が報告されました。747例のデータより、ベースラインのBMI、その後のBMIの変化と、アルツハイマー型認知症と疑われる(pADD)への進行リスクとの関連を調査した。aMCI患者は、低体重、正常体重、過体重、肥満のサブグループに分類した。さらに、フォローアップ中のBMIの変化に応じて、BMI増加、BMI安定、BMI減少のサブグループに分類した。
主な結果は以下のとおり。
・正常体重群と比較し、低体重群はpADDリスクが高く(危険率1.89倍)、肥満群では同リスクが低かった(危険率0.70倍)。
・ベースラインのBMIで調整後、BMI減少群(危険率2.29倍)、BMI増加群(危険率3.96倍)ともにpADDへの進行リスクが増加した。
本調査結果より、ベースライン時の低体重がpADDへの進行リスクと関連する一方で、ベースライン時の肥満は同リスクの低下と関連することが明らかになった。また、ベースライン時のBMIにかかわらず、フォローアップ期間中のBMIの有意な変化はpADDへの進行リスクの高さと関連することが示唆された。