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コラム
家庭の味は認知症ケアには重要?
2016年2月3日
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「家庭の味は認知症ケアには重要?」という報告です。
伝統的な食品は、帰属感、アイデンティティ、伝統の感情を強め、認知症患者の文化的アンデンティティやQOLの保持や強化に役立っている。味覚は、生理学的というよりも文化的なものである。食習慣は、人生の早い段階で確立され、その変更は難しい場合がある。また、なじみのない料理は、失望や裏切られたような気持ち、愛されていない感覚につながる可能性がある。ノルウェーの研究者らは、施設に入居する認知症患者に対する伝統的な食品の意味について検討を行った。
使用した3つの研究は定性的なデザインであった。認知症ケアを経験した家族や看護師へのより綿密なインタビューは、南アフリカ、エスニックノルウェー人、ノルウェーのサーミ人で行われた。
主な結果は以下のとおり。
・伝統的な食品は、帰属感や喜びを生み出した。
・なじみのある味や匂いは、患者の楽しい思い出を呼び起こし、幸福感やアイデンティティ、帰属感を後押しし、普段話せなかった人にも発言をもたらした。
・認知症者の子供のころから覚えている料理を提供することは、維持、文化的アイデンティティの強化、喜びの醸成、患者の帰属感向上、尊重や配慮されることに役立つ。
・さらに伝統的な食品は、患者の食欲、栄養摂取、QOLを向上させる。
・特別養護老人ホームで伝統的な食品を提供するためには、追加の計画やリソース、伝統的な知識、クリエイティビティ、患者の個人的な好みを知ることが必要である。
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