人間の脳内編集者、だいたい余計な仕事をする

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

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不思議なことがある。
同じ会話を聞いたはずなのに、
後日、それぞれ全く違う話になっている。

Aさん。

「アドバイスをもらった」

Bさん。

「完全に否定された」

言われた内容は同じ。
会議室も同じ。
聞いていた話も同じ。

なのに受け取った物語は違う。
人間って面白い。

会話は録音されない

人間の脳は録音機ではない。
会話をそのまま保存しているわけでもない。

「ここを修正するともっと良くなると思います」
と言われた。

ところが本人はムカッとした。
(-"-)

すると脳内編集者が動き出す。

その日の夜、再編集。
「完全否定された!」

翌日、ディレクターズカット版。
「人格を否定された!」

数日後。完全版公開。
「最初から嫌われていた!」

・・・もはや原作が残っていない。

褒め言葉の保存期間は短い

人間の脳には謎の特徴がある。

褒められたこと。
感謝されたこと。
認められたこと。

意外と忘れる。

ところが。

少しムカッとした一言。
感じが悪かった言い方。
カチンときた表情。


こちらは長期保存。
なんなら繰り返し再放送。

5年。
10年。
場合によっては永久保存。

・・・しかも高画質。

勝手に編集が始まる

さらに困る。
人間の脳は保存だけで終わらない。

編集する。

「あの言い方」
「あの態度」
「あの時の顔」

全部をつなぎ始める。
そして連続再生編集の完成。

編集後の脳内タイトルは

「あの人は最初から私を嫌っていた」


・・・いやいや。
話が大きくなっている。

脳内脚本家は働き者

たぶん人間は、
事実を覚えているのではない。

感情を覚えている。

悔しかった。
悲しかった。
腹が立った。
恥ずかしかった。


その感情に合わせて、
記憶の方が後から並び替えられる。

だから時々、
事実よりも物語の方が強くなる。

夫婦でも職場でも起きる

夫婦ゲンカ。
職場の会話。
友人関係。

だいたい同じ。

「そんな言い方してない」
「いや、した」

水掛け論が始まる。

最近思う

人間の脳内には、
かなり優秀な編集者が住んでいる。

会話を整理する。
記憶をまとめる。
感情を保存する。

ただし。
少し困った癖がある。

ムカついた部分は拡大する。
褒められた部分はカットする。
都合の悪い場面は省略する。

そして最後に、

感情に合わせて物語を完成させる。

人は事実で怒っているようで、
実は自分の脳内編集者が作った作品に怒っていることがある。

人間の脳内編集者。
かなり優秀。

ただし、週刊誌並みに盛る。

( ̄▽ ̄;)

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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