この世界、知らんことだらけ:Vol.5 働きすぎ?モグラは一晩で90メートル掘る??
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
チホズスタジオは福岡市に拠点を置き、オンラインや訪問をあわせた産業カウンセリングを行っています。
他にも下記のことを実施
- 産業カウンセリング及びコンサルティング。
- 人材育成の仕組みづくりのための自発的行動を促す教育研修。
- 「業務改善・組織変革」の企画提案実施。
- チホズ文字分析による人材分析及び提案。
この世界、知らんことだらけ。
最近知ったことは、昆布はだしを出すために“人生”を終えるということ。
朝、味噌汁の湯気がふわっと鼻に届いたときに感じるあの安心感。
寝ぼけた体がゆっくり目覚めていくのを、静かに支えてくれるような存在。
——それが“だし”です。
昆布はだしを出すために“昆布人生”を終える
私たちは日々、何気なくそれを口にしている。
おだしがきいてると、なんだか料理がやさしくなる。
ですが先日ふと、こんな話を伺いました。
昆布って、生きてるうちはだし出ないんだよ
(; ´ω`ก)エッ?
昆布って“死んでから”じゃないとだしが出ないの?
その瞬間、スーパーの乾物コーナーで見かける昆布たちが、急に哲学的な存在に見えてくるのも不思議。
昆布のおだしの秘密
調べてみると、ちゃんと理由があるらしい。
生きている昆布は細胞膜がしっかりしていて、グルタミン酸などのうま味成分を外に出さない。
それが、収穫されて乾燥する必要がある。
つまり“生命活動”が止まったときにはじめて、だしを出してくれるという。
なんだろう、淡々とした事実なのに、ぐっときた。
私たちが「おいしいね」と笑顔になるあの瞬間は、昆布にとって最後の仕事だったのかと思うと、味噌汁一杯にも、ちょっと神妙な気持ちになる。
朝の台所で、静かに仕事を終えた昆布に心の中で「おつかれさま」と呟く。
そんな朝があってもいい気がしました。
わかったつもりが一番やっかい
いつも何気なく飲んでた味噌汁のだし。
実はあれ、昆布の“最後の仕事”って聞いて、ちょっと胸がキュッとなりました。
だしを出すためには、昆布が“生きるのをやめる”必要がある。
…なんか切ないけど、やさしい。
それまでずっと海の中で生きてきた昆布が、私たちの朝ごはんで「おいしいね」って言わせてくれるなんて、ほんと名脇役。
知らないことだらけの世界のはず。
その中で「わかったつもり」が一番やっかい。
ですが、こうやって一つ知るたびに、なんてことない日常が、ちょっとだけ面白く見えてくるものです。
今日もありがとう、昆布。
味噌汁、しみるわぁ。
次回予告
Vol.2「バナナはベリーで、イチゴはベリーじゃない話」
果物の見た目は信用ならない?
名前に惑わされる、“肩書き問題”に触れます。