苦境の時ほど、完璧を求めた正解を追うな
チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市に拠点を置き、オンラインや訪問産業カウンセリングをしています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティング。
「業務改善・組織変革」の企画提案実施です。
他にもチホズ文字分析による、人材分析及び提案も。
あなたも一度は職場での人間関係に悩んだことがあるはず。
同僚や上司との摩擦やすれ違い、理解できないことが山積みになってストレスを感じることも多いもの。
ですが、実はそんな悩みや摩擦が職場生活を豊かにするヒントにもなるもんです。
今日のお話は、面白くない職場を面白くしていく技についてお話しします。
職場の摩擦も成長のもと
「やっぱりあの人とはうまくいかない・・・。」と感じることがありませんか?
それもそのはず、職場の人間関係って、思った以上に誤認識と誤伝達が多いんですよね。
異なる背景や価値観を持つ同僚たちが集まっているからこそ、意見の衝突や理解の不一致が生じるのは当然のことです。
伝わっているだろう、わかってくれるだろうの「~だろう」なんて幻想でしかありません。
だからこそ、自分自身の成長に変えることができるチャンスなんですよ。
とはいえ、それが成長のチャンスだとわかっていたとしても、自分の中の何か譲れないものがあると、気持ちの切り替えは時間がかかりますよ。
人間は感情の生き物なのでやむを得ないことです。
・・・そんな時にやりがちなのは、切り替えできずに、自分に言い聞かせること。
これは精神的な観点では逆効果。
心に負荷をかけてしまうことになるので注意が必要です。
早めに産業カウンセリングに起こしくださいね。
意見の食い違いも糧になる
そうですね、私の場合は、相手の強い思い込みによる理想の押し付けによく遭遇します。
そして、産業カウンセリングでも似通ったことで悩んでいる方が多いものです。
特に、人事異動などは理想の押し付けが発生しやすい。
人が変わったのに、移動をしていない部下は、来たばかりの上司に、以前の上司と同じ対応がデキることが当然だと思い込んで、その通りの対応を望みますよね。
勿論、逆のパターンもありますね。
そうですねぇ。
この傾向がある場合、抜け落ちているのは自分に何ができるかを考え行動すること。
それと同時に、相手が自分に何をしてくれるかメリットばかり注目しがち。
こういったことこそが、職場のハラスメントに発展しています。
とはいえ、感情的になっている人ほどこそ、「自分は正しく、相手を是正せねばならぬ」という傲慢さには、さっぱり気がついていません。
σ( ̄∇ ̄; )トホホ・・・
このことが、相手を知ろうとする努力を怠る原因にもなりうる。
そして、無自覚の偏見と差別につながるものです。
だからこそ、その嫌な機会を糧にしないと残念な結果の繰り返しになる。
早々に、その考えから脱出していきたいものですね。
自分の意見の食い違い。お互いのキャリアの背景や仕事のやり方が違うからこそ、意見がぶつかることは当たり前。
そんな時こそ、心を開いて話し合うこと。
「そうだったのか、そんな風に考えてたんだ!」と理解し合うことができれば、職場の雰囲気はぐっと良くなります。
信頼関係を育てるための小さな一歩
「信頼し合う関係」を築くためには、まずお互いの言動に対する理解が先ですね。
お互いの考えや感じていることを尊重し、共感の姿勢を持つことが信頼を深める第一歩。
「わかる、わかる!」と共感することも一つの方法。
自然と信頼関係が築かれていくことを実感できるでしょう。
職場での信頼は、一朝一夕にできるものではありません。
地道なコミュニケーションを重ねることで、少しずつ信頼が深まっていきます。
ただ、安易に「わかる、わかる!」と連発すると軽いやつだと思われるのでご用心。
心を寄り添わせて理解を深める
職場では、皆が異なる価値観や意見を持っています。
だからこそ、「そうだよね、その気持ちわかるよ!」とお互いの意見や感じていることを尊重。
そして、深く理解し合う姿勢がカギ。
例えば、上司や同僚から「どうしてこの方法を選んだの?」と問われたとき、その質問の背景を理解しようと努めることが大切です。
~ちょっと余談~
何度も書いているかもしれませんがあえて。。。
質問ができるかどうかは相手の理解度を知るための良い判断材料です。
質問ができるというのは、理解しているからこその話。
質問ができないばかりか、理解していることも伝えることができない場合は、さっぱり理解をしていない。
もしくは、情報をショートカットして理解している傾向が強く、言語化が未成熟な場合が多々。
そのため、あなたの教え方にも相手の受け取り方にも問題があるわけでは有りません。
心を寄り添わせて理解を深めるために、気がついたあなたが洞察力を高め、対応力を上げること。
そのため、ご自身の質問力をスキルアップしてくださいね。
お互いを理解し合うことは簡単なことではありません。
大切なことは、相手を知ることを怠らないこと。
互いがわかり合うために話を交わし、心を寄せ合う積み重ねこそ職場環境をより良くできるものではないでしょうか。
お互い様の気持ちで寄り添う姿勢
あなたの職場の上司の決断に納得がいかないときもあるでしょう。
言い方が気に入らないこともあるでしょう。
ですが、上司のその判断の背景には何かしらの理由があるものです。
「どうしてこの方法を選んだろうか?」と自分自身に問いかけるだけでなく、「そういう理由があったのか」と理解することで、腹落ちすることが容易になる。
合わせて、勘違いや思い違いに気がついて自分の心が動くからこそ、歩み寄る意識が育まれます。
とはいえ、理解を深めるためには時間が必要。
ましてや、日本語の理解は固定観念や先入観のお陰で歪めて受け取るものです。
だからこそ、言葉をまっすぐに受け止める力が備われば、職場の人間関係はより良くなることを実感できますよ。
共感と理解を育むために
お互いを理解し合い、信頼関係を築くための努力は、職場の雰囲気を劇的に変える力があります。
例えば、ちょっとした雑談やランチタイムの会話でも、お互いの考えや感じていることを共有するチャンスかもしれません。
そんな小さなコミュニケーションが、信頼関係を育む大切な一歩。
「この人のこと、もっと知りたい」と思う気持ちが、職場の人間関係を深めていくのです。
とはいえ、関わりたくないと思う場合もあるかもしれません。
その時は、無理せず離れて過ごしておくことが最善です。
信頼を築くための豊かなコミュニケーション
仕事のミーティングやプロジェクトの進行中にも、お互いを理解する姿勢が求められますね。
「わかる、わかる!その考え、いいね!」と思えるようなコミュニケーションを増やしていくことこそ、アイデアも広がりやすく活発に意見がでる効果抜群。
そんな日々の仕事の中で小さな共感を積み重ねることで、職場全体の雰囲気がより明るく活発になることが増えていきます。
勿論、中には、劣等感が強くて、被害妄想的な方もいますよ。
そんな方に真剣に関わると自分のやる気も削がれて、モチベーションダダ下がりは覚悟が必要。
イラッとすること無く、「そういった考えもありますね!」と受け流していく大人の対応も育んでいきましょう。
最後に
嫌いな人を無理して好きになる必要は全くないということ。
相手も自分も人生の時間は有限。
嫌いな人を無理やり好きになる時間に命を費やすことも限度を設ける。
そして、関わらないと決めてもいいんです。
自分の人生と相手の人生を重ねる必要も有りません。
その人が選択してきた人生なんですから尊重するものです。
そして、自分自身も人生をもっと尊重しましょうね。
自分の人生は自分自身のもの。
人にとやかく言われたり、振り回されて心を重くするためだけに、生まれてきたわけでは有りませんよ。
あなたは、この世で幸せになるために生まれてきたのです。