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苦境の時ほどこそ、資金の流れを冷静に把握する

2020年3月15日

テーマ:激変する時代こそ聡明である秘訣

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 経営戦略企業ブランディング事業計画書

前回、苦境の中に程こそ、新しいビジネスのヒントが落ちている、そしてそのヒントをチャンスだと気がつき、拾い上げ磨いた企業が次の時代を創っていく。どんなに知恵があろうと、財力があろうとも、今を生き抜く事ができる企業は、その環境にあわせて変化できる企業だけ、そのアイデアは自社の従業員が乗り越え方を知っているということと、そして苦境の時ほど決してやってはいけない販売の仕方があるということをお伝えしました。

苦境の時ほど、日繰り表をつくって資金の流れを冷静に把握する

今回は、ヒントをチャンスととらえた後に必ずやってくるお金についてのお話です。それは、激変する時代だからこそ予測ができない危機的状況に陥る場合があります。しかし、その状況下においても、必ずそこには原因があります。動けない、日々の焦りがあるのも、十分理解できるからこそ言えることは、まずはその原因を冷静に分析する事が先決です。そして、自分の今置かれている状況から事態を逆算することで、「なぜこうなったのか」と自問自答することは、原因となった事態を把握するのに必要不可欠。そして、その原因がわかったのなら、原因となったことに対して対処するのみです。

ですが、先立つものがなければ、どうやって動くべきなのか、日々の支払いの不安は正常な判断力を奪うことにもつながります。支払が困難な場合は、まずは銀行対応が最優先になります。その際、資金繰りに関して日繰り表をつけておけば、どれくらいでいくら必要なのか、もしも資金ショートがあるならば、その時期はいつになるかが明確に見えてきます。

参考までに、資金繰りや日繰り表に関しては、私が提携している株式会社事業パートナー九州のホームページを添付しておきます。ご参考まで。http://kitakyushu-assist.com/keiei-kaizen/post-2628.html

お金の流れが分かったら、銀行対策を行う

さて、本題に戻ります。日々の支払いを冷静に検討し、お金の回し方が見えてきたのなら、次は銀行への対応です。この銀行との付き合い方も知っていることと知らないことでは大きな違いが生まれます。
事業再生請負人と自ら名乗り、会社の経営者とその家族を守るという使命を持っている、株式会社事業パートナー(http://www.saisei-jigyo-no1.com/)の松本社長から、銀行との付き合い方や対応、お金の考え方や回し方を学ぶまえの私は、支払いに追われる気持ちが先走り、「今月も何とか滞りなくお金を回せた」という気持ちと、すぐさま襲ってくる次月の支払へ見えない未来への不安がカウントダウンを始めていました。

当時の私は従業員への給料と責任に対して、自転車操業のストレスは半端なく、そのストレスの大きさから倒産を避け、廃業させることのみに全力になり、事業を何故始めたのかという大義名分は必死さの中で何処かに消え失せ、正常な判断が鈍ってしまった事を思いだします。
今の私が皆さんにお伝えできることは、一人でふさぎ込んで、思考が停止するような、まだ訪れてもいない最悪の未来のことを考えているだけでは動かない事実しか残らないということ。また、必死に動き回っても、焦りばかりが募り、すべてが空回りすることも、苦境になればなるほど、誰しもが通る道だということ。

だからこそ、落ち着いて、今置かれている状況から事態を逆算することで方法がぼんやりと見えて、フッとアイデアが降りてくることも多々出てきます。それと同時に、今回のような窮地に立ったとき程こそ、悲しいことに自分の周りから「金の切れ目は円の切れ目」になるような人が自然と離れてゆき、残ってくれた意外な方が支えになってくれ、思いがけず協力者になってくださるような、人間関係の精査と清算も漏れなくついてくるのです。次に、自分のお商売に対しての今までの在り方に対して培われてきた“生き方”も露見してきます。

苦境の時ほど、あの頃は良かったという考えを手放す

何とか今の状況を打開すべく“助けて!”と伝える力は、必ず道を開くための助言を持つ方に辿りつく。そのためには、「新型コロナウイルスがなければ、今頃は良くなっていたはずなのにと!」いう考えを手放し、周囲の意見に耳を傾け、自分の望む“未来を良いものにすること”を決して諦めないことこそが苦境の時ほど求められることだと私は考えています。

経営相談や経営の問合せ時は、資金繰を把握し、的を射た質問力が必要

また、次にご紹介する企業は、私が提携を結んでいる、倒産を避け経営者と家族の財産を守ることを使命とし企業支援を行っている事業パートナー九州のホームページです。中小企業の皆さまにおいては、新型コロナウイルスへの対応(資金調達) についてわかりやすく記載されているので、今回の新型コロナウイルスへの対策のご相談に行く前に、下記の事業パートナー九州のホームページを見られて、質問内容をまとめられて、限られた時間を効率よく準備されてくださいませ。
http://kitakyushu-assist.com/shikincyoutatu/post-2651.html

クエスチョン

この記事を書いたプロ

鎌田千穂

業務改善と人材育成のプロ

鎌田千穂(Chi-ho’s studio)

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