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コラム

考えは偏るもの

2019年7月24日

テーマ:心のあり方のヒント

コラムカテゴリ:ビジネス

いま、日本でトップクラスの経営コンサルタントから、直にノウハウを伝授してもらってます。
参加者も士業が多く、弁護士、会計士、税理士、司法書士等に混じって80時間を数日に分けて、数分間の休みがあるかないかのぶっ続け研修です。

支払いに追われると経営能力は30%に落ちる

初日に伺ったお話の一つ一つは重く心にとどまり、
「経営者の家族と財産を守ることが最優先」という言葉に、
人生をかけて取り組んでこられた実績と責任の大きさに対しての言葉が心に刺さります。

また、その一つ一つが、私を振返るきっかけになります。

確かにそうなんです。
私も認可外保育園を経営していた時、
自園の周辺に無計画に乱立して、色々な種類の保育園ができた時、南区では保育士と子どもの取り合いのようになってしまいました。

そして、子どもがひとりでもいれば、保育に携わる方は2名は常時必要という福岡市の指導もあって、人件費がかさみ経営が厳しい状況になってきました。

順調だった資金繰りが、予想外の事で上手くいかなくなり、その先を想定した時も、何処で損切りをするのかを考えたときに、もう少し頑張ろうという気持ちになってしまいがちです。
また、どんなに平静を装っても、従業員の給料の支払いはどうしようかと、その事だけに気になり、判断力含めて落ちていたと今だったらわかります。

そりゃそうですよね。
誰しも失敗をしないために、色々な策を練って動き続けているんです。
私も同様に、失敗しない為に動いていたにも関わらず、ことごとく企画が撃沈されて、計画の練り直しを要するわけですから、心身共に疲弊してしまい、最後は神頼みになってしまう。(苦笑)
振返ると、あの時の支払いに囚われた主観的な行動は、本来の私では有りえないと思ってしまいます。
私を深く知る人でさえ、あの時の私は人が変わったようだったと言われるくらいですから、よっぽどです。

法律は法律を知っている人の味方

また、それ以外にも学んだこととして、
法律は誰の味方か?という事です。

法律は法律を知っている人の味方だと聞いた瞬間、
自分の中の知識や情報には多くの偏りがあり、
そのどれもが、売上げを上げる事、利益を出すためのメソッドとか、会社を経営するために、どうやったら集客ができるか、利益を残すかのみに全力で、費用を注いでいたことにも気がついたのです。

自分の問題として考え、目先にとらわれないで、できるだけ長い目で観察できること。
物事の一面にとらわれないで、できるだけ多角的、全面的に考察できること。
表面上にとらわれることなく、できるだけ根本的に観察できる力が必要だとわかっていても、できるとは限らない。

そして、例え、知っていて、わかって、できるようになったとしても、
実際に実行に移すことで、大きな成果や事を成し遂げることに至るまでは、道のりは遥かです。

そんな、経験にともなったノウハウは、一度学んだだけでは見落としがある。
動画を見ることもできたので、その動画を数回にわたり、もう一度見直しています。

そして、今回参加している方々は、ご自身の力不足を悔やまれて、もっとどうすればよかったかと相談者に対して、もっと何とかしたかったという想いが強い志が高い方ばかり。
こんな士業にもっと早くあえていたら、私はもっと違った道を歩み、今とは違う成果を得ていたかもしれないと思ったりします。

人の繋がりは、自分の知り得た行動範囲だけでは、それだけの広がりしかない。
今回は、機会をもらえて、本来私が関わるようなところではないエリアに飛び込んだからこそ知り得たものであり、巡り会えた方々なのだと感じています。

後は、この事をどう自分に落とし込み、活かしていくのかが課題です。(苦笑)

千穂写真4

この記事を書いたプロ

鎌田千穂

業務改善と人材育成のプロ

鎌田千穂(Chi-ho’s studio)

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