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仲間に入れない事を気にする

2018年9月7日 公開 / 2018年9月14日更新

テーマ:心のあり方のヒント

コラムカテゴリ:ビジネス

最近、カウンセリングや組織内の相談で、
「協調できずにチームの中に入れない」という内容を聞きます。

昔は、中途入職者に「協調できずにチームの中に入れない」という相談や愚痴が多かったことをおぼえているけれど、今は新卒の方々が圧倒的に増えているのも現状。

根本的なところに、仲間に入れないことは怖いという、子供のころの日常にあると感じます。

その大きな要因として、いじめや仲間外れがきっかけのよう。
今のいじめは携帯やメールなどのIT機器を使って情報通信するので、昔と違って陰湿で、表に出ることが少ないので、目立たない、困った顔をしない、泣かないなどレベルの高い演技力の持ち主も育つ。

誰かが、誰かの気に障ったことを言ったとすると、一週間以内に孤立してい、そのことに対して、子供のやり方かもしれないが、何らかのつ陰湿な制裁を加えられる。

だからこそ、10代後半・20代前半の人たちは、
そういった連帯感を持てない人間は、「空気を読めない社会のはみ出し者で、ダメな人間」だという暗黙の考えに縛られてしまい、その子たちが新入職員として入社した場合、一番に「仲間には入れないとダメな自分」「思ったことを口に出してはいけない」と勘違いしているのではないだろうか。

私は、人間力向上トレーニングを行い、その世代の方々のバイアス撤去を実施した後、
「自分の伝え方を工夫すれば、自分が考えたことや思ったことを言ってもいいんですね!?」というセリフと、同意を求め、やっていいんだよと言ってもらえることで、私に許可を得て、自分に許可を下す言動が心に深く残るのです。

手段や方法や、何かしらのルールを前提にすることは必要だけれど、感じたことや思ったことを言っていけないことはない。
誰かから、何かしらの許可をもらわなければ、自分が思い込んでいたルールにいつまでも縛られて、羽ばたけないので巣立てない今の世代の子。

そんな時に、カウンセリングを利用するれば、
心のバイアス撤去をする事が出来るので、
気持ちも楽になるだろうにと思ってしまう。

この記事を書いたプロ

鎌田千穂

業務改善と人材育成のプロ

鎌田千穂(Chi-ho’s studio)

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