ピッチャーの肉離れ
こんにちは上杉です。
当院では運動後のふくらはぎ、太ももの痛みで来られる患者さんがいらっしゃいますが、今回は肉離れについて
筋肉痛と肉離れを混同されている方もおられます。
筋肉痛も肉離れも起きている状態は同じですが
筋肉痛は運動をおこなうことで
筋肉の細かい線維が切れている状態、損傷している状態です。
一方、肉離れは筋挫傷(きんざしょう)と言い、先ほどの筋肉の細かい線維が束になった小さい束が断裂を起こしたものを言います。
肉離れにも、運動中からだんだん患部に痛みがでてくる程度の軽傷の場合や、プチっと、ブチっ!と断裂する感覚がわかるほどの重症なものまで
重症なものになると筋肉の束が断裂していますので、内出血もひどく腫れあがってしまいます。
触診で触ると、凹んでるのがわかりますし、押さえると局所で痛みを訴えます。
また筋肉痛は翌日、あるいは2・3日後に痛みを感じますが
肉離れは運動中のその場で、もしくは少しの時間で痛みを感じます。
肉離れで来られている患者さんで多いのは、
太ももの裏のハムストリングス、
大腿四頭筋の内側広筋、
太ももの内側の内転筋、
そしてふくらはぎの腓腹筋、
主に下半身の筋肉に多いです。
そして肉離れを起こしてから完治するまでの日数はどのくらいになるかと言うと
程度によって異なるので一概には言えませんが
一般的には約3〜5週間かかると言われています。重症になれば2・3カ月ともいわれています。
肉離れを引き起こした場合の対処法として
アイシングは欠かせません。
氷のうなど氷水を入れた袋で患部を10~15分冷やします。
そして間に15分休憩をはさんで3回まで行います。
そして、痛みを改善させるという事についていえば当院の場合、テーピングによってその場で改善されます。
ただ筋断裂による出血・炎症といった組織の損傷を伴っているため、これらの回復には時間が必要ですが、その回復の手助けにもテーピングが一役買ってくれます。
治るまでは絶対安静と言うことはなく、痛みの自制内の中で身体を動かすことで極力、筋力低下をふせいでいく必要があります。
ストレッチを推奨しているケースがありますが、ストレッチは筋肉を引き延ばして改善を遅らせてしまう危険性があるのでお勧めしていません。
するなら自分で身体を動かしながら筋肉を伸び縮みさせる動的ストレッチのみにします。
状態によって、回復度合いによってケアの仕方も異なってきますので、もし肉離れを起こしてしまった場合には
専門家の方に診てもらうと安心です。
本日もご覧いただきまして誠にありがとうございました