いい上司になるためのワンポイント②「視線を合わせる」
管理職育成コンサルタントの岡本です。
前回は、「20代の部下との面談をどの様にすれば良いかわからない」という悩みの中で、「何を話してよいかわからない」というケースをお話ししました。
今回は、「どういう言い方をすればよいかわからない」についてお話しようと思います。
ケース2
どういう言い方をすればよいかわからない。
この様に聴くと「話し方かな?」と思いますが実は、話し方の悩みではありません。
それなので、
「そうですか、例えば、それはどんな時に感じますか?」
とお聞きすると、
「いや~、色々説明をするのだけど、反応がわからなくて、上手くコミュニケーションが取れていない気がするんです」
と言われます。
「どういう言い方をすれば良いかわからない」という不安は、深堀するすると「自分の話が伝わったのかどうか分からないので不安」なのです。
質問です、
20代の部下は言葉が理解できないのでしょうか?
20代の部下は話をしている言葉の意味が理解できないのでしょうか?
20代の部下は考えていないのでしょうか?
そんなことはないはずです。就職活動を経て、設定された選定基準をクリアし採用した方々のはずです。
では、何故、意思疎通ができていのでしょうか。
このコラムで何度かご紹介しておりますが「コミュニケーションは受け手が主体」です。
つまり「自分がどの様に伝えたかではなく相手がどう受け止めたか」が重要なのです。
それと、日本語は元々「伝わりづらい言語」であることについても理解をしておく必要があります。
エドワード・T・ホールの著書である「文化を超えて」に紹介されてますが、日本は「ハイコンテクストの文化」といわれおり、言語で明確に相手に意思を伝えるのではなく行間を読ませて“伝える”文化であって「あうんの呼吸」「空気を読む」「みなまで言わない」が美徳とされてます。
これは、各々のバックグラウンドが共通であればあるほど“伝わる”のですが、多様なバックグランドや価値観を持つと多いと“伝わらない”のです。
コミュニケーションは受け手が主体という事と、そもそも明確に伝わらい文化の中で生きている事を意識する事をできれば、「どの様に伝えるか?」と考えますよね。
ポイントの1つ目は「相手がすぐに(疑問なく)行動にうつせる言葉にする」事です。
そのためにはいわゆる5W2Hを意識して具体的にます。
誰が:Who
何を:What
いつ:When
どこで:Where
なぜ:Why
どうやって:How
どれぐらい:How Much
ポイントの2つ目は「復唱させる」ことです。
私の場合、「わかった?じゃあ、何をするのか言ってみて」とか「どんな風に理解したか話しをしてみて」とか「もし、他人に伝えるとしたら何ていう?」と言ってました。
そこで、大事なポイントが落ちていないかを確認してました。
多くの場合は「どういう言い方をすれば良いかわからない」は、相手が理解したかどうかわからないという不安ですので、相手の理解度を確認する事で解消することができます。