充実感を手に入れる方法:自分軸で描く理想の人生

テーマ:自己啓発



「充実感に満ちた人生」って、いいな、と思いますよね。でもじゃあ充実感って何だろう、とも考えます。
そして「今の自分の生活は充実してないかもしれない」と考えて、気持ちが落ち込んでしまうかもしれません。
充実感は向き合い方によって感じ方も感じるものも内容も変わってきます。そのために自分軸が役に立ちます。
今回は自分軸を持つことで充実感を高めていくプロセスについて解説いたします。


1.自分軸を見つけるためのステップ


①自分の価値観を理解する

自分軸とは、自分の中心に据えられている考えです。ポリシー、座右の銘とも言い換えられます。
普段あまり意識することはありません。
何かを選んだり決断する必要があるときに引っ張り出して来るものです。

『ランチどうする?』と聞かれた時、ラーメンの気分か唐揚げ定食が食べたいか、を決めるのも根拠は自分軸です。
身近な選択から「どういう人間として生きていきたいか」まで関わってきます。
この自分軸を、自分自身で十分に理解しているかどうか、が第一歩になります。

②自分の強みと弱みを把握する

「どういう人間として生きていきたいか」を理解した次は、それを実現するために今の自分は何が出来るのか、または何を避けたほうがいいのか、を検討します。

何が出来るか、というのが「強み」です。
あなたの強みは何ですか?と聞かれると口ごもってしまう方が多いです。例えばTOEIC800点です、とかその手のすんごい強みがあれば別ですが、ここで考えていただきたい強みとはもっと身近で当たり前のものです。

  • 好きなこと、楽しいと思うこと
  • 得意なこと、何度も経験していること
  • 気合を入れなくてもスムーズに取り組めること
  • 自分が心地よいと感じる環境
  • 使いやすい道具、ツール
  • 頼れる他者
  • モチベーションが上がるテーマ、ジャンル
  • 健康状態、経済状態が安定している
  • 住んでいる地域の特徴で、自分がメリットを感じていること


などです。これは充実感を増すために必須の要素です

弱みはその逆ですね。

  • 嫌いなこと、やりたくないこと
  • 経験したことがないもの、苦手なこと
  • 取り組むためには気合や下準備が必要なこと
  • 居心地悪いと感じる環境
  • 使い勝手が悪いと感じる道具、ツール
  • 相談相手がいないテーマ
  • テンションが落ちるイベント、テーマ
  • 自分の健康や生活の安定を崩すかもしれない、と懸念する要素
  • 外的環境(住居、社会、集団)の中で脅威と感じる要素


などです。
これらは必要を感じないならスルーするほうが賢明です。苦手を克服することは非常に価値がある行いですが、何でもかんでも克服する必要はありません。自分軸と照らし合わせて必要と判断したものだけ克服すればいいのです。

強みを活かし弱みをカバーすることで、自分軸を活かすことが出来ます。

③興味と情熱を探る

「強み」でも取り上げた「モチベーションが上がるテーマ、ジャンル」と重複します。
自分が興味を持ってもっと追求したいと思う事柄やテーマはなんでしょうか?
自分が情熱をもって取り組み続けられるものはなんでしょうか?

キャリアとか生きがいとかライフワークとか、そこまで大上段に構える必要はありません。
たとえばXやインターネットで、自然と同じようなテーマの情報が集まってくる仕様になっています。これは使用者の閲覧傾向をサービス側が分析して類似情報を表示しているのです。同じYahooの画面でも、自分と家族とでは違う記事が表示されているはずです。

この手法は広告に多用され、検索傾向などのプライバシーにかかわるのであまり歓迎されていないようですが、自分が何に興味を持っているのか、を知る手がかりになりますよね。

興味や関心、情熱を持てるテーマは、ストレス少なく追求することが出来ます。途中で躓くような手順があったとしても、無意識に克服手段を考えます。その過程すら楽しく思うでしょう。

興味関心や情熱は、「どういう人間として生きていきたいか」を具体化した姿です。

2.毎日の生活で充実感をアップする方法


①日常的な選択に自分軸を活用する

毎日の生活は選択の連続です。朝何時に起きるか、から、何を着て出かけるか、電車のどの車両に乗るか、など全部自分が決めることですよね。
何を選んでも構わない事柄もあれば、何を選ぶかが自分に大きく影響することもあります。

自分軸で選ぶ、とだけ聞くと「それはワガママなのでは?」と心配になるかもしれません。
しかし自分軸とは「どういう人間として生きていきたいか」でしたよね。

例えば何人かでランチを食べるとき、諸々の事情を考慮した上でラーメンに決めようとしたところで「私はパスタが食べたい!」とゴリ押しするのは、「どういう人間として生きていきたいか」と照らし合わせた時にそれと合致するでしょうか。
多分あまり関係ありません。だとすればワガママに分類されるでしょう。

しかし大半のメンバーが「ラーメンでいいよね」と言っている時、自分が健康上の理由からラーメンは避けた方がいい状況だとしたとき、どんな対応を取るでしょうか。
事情を説明して今日は別行動する、とか、同じくラーメンはちょっと……と思っている人と別のものを食べに行く、とか方法が思い浮かびます。少なくともゴリ押しにはなりません。

そして健康に配慮した食事を選択できたことに満足し、その事情を考慮してくれたメンバーへの感謝の念が生まれます。
たかがランチですが、これでその日1つは「充実感」を得ることが出来るでしょう。

②自分軸を活かした目標を立てる

自分軸とは「どういう人間としていきていきたいか」です。これは人物像を描写したものです。
人にやさしくありたいか、教え導く存在でありたいか、楽しませられる存在になりたいか、などいろいろあるでしょう。

目標は、この人物像を具体化するための指標です。

例えば「家族の本質を理解し共感できる人間でありたい」という自分軸を持っているとしたら、それを具体化する目標を考えてみましょう。

  • 可能な限り夕食を家族全員で食べられるようにする
  • 家族が本音を話せるような安心感を醸成する
  • 問題が起きたとき対処できるよう、セルフケアを欠かさない


などがあるでしょう。もっと具体的に自分軸実現に役立ちそうな資格取得を目指す人もいるかもしれません。

「どういう人間でありたいか」を実現させるための目標を持ちながら生活すると、それに叶った行動を取れたり状況が実現することで充実度はどんどん上がっていきます。

③自己成長のための計画を立てる

充実感とは、先ず何より自分が感じなくては意味がありません。
自分がしたことで相手が満足し「ありがとう」と言ってくれることもまた充実感を高めてくれます。しかしこれは結果に過ぎません。相手が感謝してくれることを目的とすると逆にストレスになります。何に感謝するかはその人が決めることで、こちらが操作することは出来ないからです。

短期的な充実・満足は意外と見つけやすいです。例えば好きなものを食べたり、好きな人とLINEしたりといったことはそれだけで充実感を得られます。しかしそこだけを求めて生きていくことは出来ません。
充実感を感じる人生を送るためには、長期的な視野が必要です。
人が長期で充実し続けたい、と思ったとき、やはり大事なのは自己成長です。自分自身が寄りブラッシュアップされていく計画と手ごたえこそが充実感を与えてくれます。

「どういう人間でありたいか」も、今思ったことが来年も同じとは限りません。内容は同じでも自分が自分に求めるレベルが上がっていくのです。
自分に求めるレベルが上がっている時点で成長です。計画を立てることは、より意図的に成長を促進する行動です。

今日をスタートとして、1週間後→1ヶ月後→3ヶ月後→6ヶ月後→1年後、どうなっていたいかを想像してみましょう。
1週間で出来ることが「元ネタ」です。小さくていいのです。この元ネタを雪道に転がせば、1年後は巨大な雪山になっています。

まずは1週間で何が出来るか、を考えてみましょう。

3.毎日の充実感にまつわるQ&A


【Q】人生の充実感とはなんですか?

1日1日の繰り返しの塊が人生です。と考えると、1日の充実感がどれだけ重なったか、が人生の充実感へつながります。
更に、毎日の充実感に連続性があるとより充実感が高まります。
今日はA、明日はB、という充実方法もありますが、一定期間を経た後で「自分は何をしてきたのか」と振り返ったときに、点と点がバラバラだと、無駄に消耗してしまったような焦りを感じやすいです。
毎日の生活に自分軸という柱を通し、連続した充実感を得続けることで人生が充実するのではないでしょうか。

【Q】達成感を得るためにはどうすればいいですか?

達成感とはゴールに到達したときに得られる感情です。ならばゴールは遠すぎてはいけません。遠くて高いゴールに到達できることは非常に価値がある結果ですが、そこにたどり着く前に諦めてしまうこともありえます。
また、ゴールまでの道筋が分からないとそもそもスタートすることも出来ません。
達成感を得るためには、短期間で到達可能なゴール設定と、そこへ到達するための手順を明確にすることが重要です。

【Q】プライベートを充実させるとはどういうことでしょうか?

プライベート、という領域が何を指すのか、によって異なります。
私生活なのか、仕事以外の全てなのか、休日のことか、家の中のことか。
何を充実させると「プライベートが充実した」と感じるのか、を見極める必要があるでしょう。
ここで一つご提案したいのが、生活様式や行動よりもまずは自分の心の中を充実させる方法を考えていただきたいです。
自分の頃が充実するとは、「~したい」という欲求が満たされた時です。自分の個人的な欲求を100%満たせるのは、自分の時間でだけです。仕事では無理です。仕事とは他者との関わりの上で成り立つので、100%の満足は得られません。
自分の欲求が100%満たされる状態を想像し、それがいつ・どこで・何をしたときにに感じられるか、を追求してみては如何でしょうか。

4.今日からできる充実感を高めるアクション 3選


①自分だけのための時間を作る

充実感を得られていない人の多くは、自分以外の人や問題のために時間を使っています。
その時間はとても有益ですが、自分自身の充実感が満たされないなら「それだけ」の毎日は味気ないです。
1日30分でいいので、他の誰のためでもない自分のためだけの時間枠を設定しましょう。
その時間は何をしてもいい時間にします。寝てもいいしマンガ読んでもいいし勉強してもいいでしょう。
100%丸ごと自分のためだけの時間を持つ習慣を作ることで、「自分はどういう人間として生きていきたいか」がどんどん浮き彫りになります。

【②新しい趣味や興味を見つける

自分軸を見つけるステップでもお話した「興味と情熱」ですが、今までやったことが無いことを試すことも充実度アップにつながります。
何かを成し遂げる必要はありません。「やってみた」という選択と実感が充実度に繋がります。

③1日の振り返りをする

毎晩、その日の良かったことや何か・他者に感謝すべきことを書き出して振り返ることは、1日の充実感を高めることにとても役に立ちます。
朝起きてから夜寝るまでというのは、意外と長いです。忙しく立ち振る舞っているうちに忘れることがほとんどです。
記憶というのは意識しなければすぐ消えていきます。本当はその場で定着させないと消えてしまうものですが、その日のうちにその日の振り返りをするだけで全く違ってきます。
毎晩振り返りをする習慣を持つことで、見落としていた成果や他者への感謝を忘れないだけでなく、自分が何を喜んで何に落ち込むのか、という傾向を知ることが出来ます。それが自己分析です。

5.まとめ


今回は自分軸をテーマに「日々の生活の中でどのように充実感を高めるか」について考えてみました。
充実感とは自分の意思そのものです。他の誰でもない自分が感じるからこそ意味があります。
では自分が何をすると充実するのか、は、自分にしか分かりません。
自分以外の誰かが自分を充実させてくれるだろう、と考えていると、いつまでも充実感を得ることは出来ないでしょう。
自分はどういう人間として生きていきたいか、を今一度振り返り、自分の特性を活用して自分軸に沿った毎日を送ることを心がけることで、毎日の生活はどんどん充実していくことをお約束いたします。

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西岡惠美子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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