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自己肯定感にまつわるQ&A

2022年12月28日

テーマ:自己啓発

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

自己肯定感にまつわるQ&A

自己肯定感とは、ではいざ取り組もうとすると「とっかかり」が難しいテーマです。
Q&A方式に対策をまとめてみました。

①自己肯定感が低いのはなぜ?

自己肯定感とは「今の自分はこれでOK」だ、と、現状の自分を受け入れる感覚のことです。
「今の自分ではOKではない」と感じているから、自分で自分を肯定出来ずに、「自己肯定感が下がってしまう」のです。
自分のどんな部分を「OKではない」と思うのか、を、探ってみましょう。

②どうしても自信が持てない 病気?

自分で自分に自信が持てない状態は、不安や恐怖が付きまとって辛いですよね。
もっと堂々と振舞いたい、振舞うことを求められる状況でも、自信を持てないためにそれが出来ない。
病気かどうか、は、困っている症状を医師に伝えることで、医師が診断します。
病気かどうか、が問題なのではなく、自分に自信が持てないことによってどんな困りごとが起きているか、だと思います。

自信が持てないから合コンに参加できず、恋人が出来ず淋しい⇒「淋しい」ことが問題かも?
自信が持てないから昇進を断ってしまい、それ以来仕事のモチベーションが上がらない⇒仕事に意欲的に取り組めないことが問題?

のように、具体的に取り組める課題を探しましょう。

③自己肯定感 低いとどうなるのか?

自己肯定感が低い、ということは、

  • 自分で自分のことを「NG・ダメだ」と思っている
  • ありのまま、今の自分では不安だと思っている
  • 自分自身を大切に出来ない状態

ということです。
この状態になること自体が問題なのではなく、このように考えてしまうことによって引き起こされる状況に問題が多いことがあります。

現時点の自分ではダメだ、と思ってしまうことで、何か問題が起きた時「全部自分が悪い」と考えがちになり、落ち込む頻度が高くなるかもしれません。
今の自分に不安を感じ、その不安から逃げたくて、手っ取り早く不安を打ち消してくれるもの(アルコール、ギャンブル、薬物、セックスなど)に依存してしまうかもしれません。
自分自身を大切に出来ないことで、幸運がやってきても享受出来なかったり、意味もなく他人に譲ってしまって、あとから後悔したり他者を羨んだり、より一層自分を否定してしまうかもしれません。

④自己肯定感を高めるにはどうすればいい?

自己肯定感とは、高めることを目的に何かをするよりも、毎日の生活の中で自分のダメな部分も受け入れながら過ごすことで、結果として高まるもの、です。

ですので、

  • 自分で自分を責めることをやめる(例:全部自分が悪い、と考えるのをやめる)
  • 自分で自分を励ます、褒める、癒す
  • 小さな目標を立て、達成するために行動することで成功体験を繰り返す

等を続けているうちに、気がつけば「自己肯定感」について考えることすらなくなっているでしょう。

⑤自己肯定感が高いとどうなる?

自己肯定感が高い人は、自分のどんな面も受け入れることが出来ています。
例えば何かに失敗しても、その時の嫌な感情を否定することがありません。
嫌な感情は感情にすぎず、時間が経てば和らいで、気持ちが落ち着いてから対策を立てればいい、失敗から学んだことで次は成功できる、という自信を持っています。

つまり、自分で自分をメンテナンスできるのです。
自分でメンテナンスできると、物事や他者に依存することがありません。
依存は上下関係を生み、人間同士の関係性をいびつにしますが、そのリスクがないため、色んな人と対等で健全な関係性を築くことが出来ます。

⑥自己肯定感が低い人の特徴は?

自己肯定感が低い状態とは、自分のことを「ダメだ」と思っているため、ありのままの自分を受け容れることが出来ません。
その為、

  • 努力に対して褒めてもらっても、称賛を受け入れられない(他の人のほうが頑張っている、自分の努力など大したことはない)
  • 本当は褒めてもらいたいと思っているから、自分が拒否した称賛を素直に受け取っている人を羨ましく思ってしまう
  • 自分を肯定的に見られないため、「こんな自分が努力してもどうせ無駄だ」と考えてしまい、行動が取れない
  • 自分はダメだと思っているため、否定的な評価・叱責・中傷・非難の言葉のほうを「その通りだ」と受け取ってしまい、自分を責め続けてしまう

等が考えられます。

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自己肯定感の高低・多寡は、状況によっても異なるでしょう。
昔からの知人の前では言いたいことが言えないけれど、職場で仕事に関する発言なら自信をもってできる。
子どもの前では良き母として余裕をもって振舞うことが出来ても、実母の前では委縮してしまう、など。

全ての場面で自分を肯定的に見ることが出来れば楽ですが、「いつでもどこでも自分を肯定的にみなければならない」と考えてしまうと、それも窮屈です。

場面やその場にいる人によって自分への肯定感が変わるのであれば、その両者を比較することでも、自己分析へつながるのではないでしょうか。

何かのお役に立てると幸いです。

この記事を書いたプロ

西岡惠美子

精神障害者とケアする人を支えるライフカウンセラー

西岡惠美子(惠然庵(けいぜんあん))

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