英検1級道場-英語学習でAIを使うときの注意点について書きました

山中昇

山中昇

テーマ:道場のレッスンはこんな感じです


日常生活でAIを使うのが当たり前の時代になりました



英語の勉強でも、AIを使うと著しく作業効率が著しくアップすることは私も実体験しています

確かに便利なのですが、はっきりと認識しておく点があります
それは、AIは自分で考えているのではなく、ネット上にある膨大な情報を検索し、つまみ食いし、体裁よくまとめることが上手だということです

先日も、こんなことがありました
下記の記事を出すときに、私はまず自分で問題を解き、それをベースに見解をまとめました
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5195656/

試しにAIにもやらせてみました
いつもは1秒なのに、この時だけは10秒後にタイプし始め、スタートが遅れたのですが、5秒後には終わっていました

しかしながら、中身は、どこかの英語塾が出している記事をかき集めて体裁よくまとめたもの
だと分かりました(最近は、出典を表示します)

今回の仕事をさせるにあたり、私は、英検ホームページに掲載してある試験問題とリスニングのスクリプトのPDFファイルも紹介しました
これは、AIが実際に自分で問題を解いてみて、比較検討したうえでレポートしてくることを期待したからです

10秒かかったのは、試験問題を読み込んで理解するのに時間がかかっているのだろうと見ていたのですが、そうではないことに気がついて失望するとともに、気持ちが楽になりました

つまり、こういうことです
・AIは信じられないくらい仕事が速く、正解に思える答えを出してくれるが、自分で考えているわけではない
・AIはネットからかき集めた情報から関連するものを検索し、体裁よくまとめているにすぎないように見える
・ネットの情報が正しくなくても、AIは正しくない情報をそのまま出してくる


AIを使って生活を便利にすることには大賛成です
でも、AIが出してくる答えをうのみにしてはいけない
AIが出した答えは参考、下敷きとして使う分には差し支えない


こうした点に注意すべきだというのが私のスタンスです

ここまで書いてきて気がついたことがあります
先日、トランプ大統領の一般教書演説、英文で10891文字、ワードで26ページ分を貼り付けて、政策を分野別にまとめる作業をさせました

1秒で書き始め、5秒でタイプを終えていたのですが、これも、膨大な演説原稿を自分で読み込んでまとめたものではなく、ネットにある新聞記事などからかき集めてきて、いかにも自分がやったように見せかけていただけではないかと思うようになりました
書いた人が間違っていたら、間違いがAIを経由してそのまま伝わってくることになります

書いてきた内容に問題は無さそうなのですが、なんとなく後味が悪い感覚です

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英検1級道場は、(AIにはできない)英語学習に関する様々なサポートを
マンツーマンの対面で提供
しています

興味がある方は下記をごらんください
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/seminar/

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山中昇
専門家

山中昇(英語講師)

英検一級道場

英検1級1次・2次試験合わせて通算89回合格という実績と経験を生かし、朝7時から夜10時までオンライン(zoom)マンツーマンでの英語レッスン。年齢・場所不問、世界中に受講生あり。オフ通いも可能。

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