英検1級道場ー英検1級2次試験対策、面接を乗り切るためのヒントをお伝えしますーその③

山中昇

山中昇

テーマ:英検2次試験・スピーキングに関する情報

今回は、トピックの内容を取り違えて、別のことをスピーチしてしまった失敗例です

出題トピック Should there be a mandatory retirement age?

実際にスピーチした内容 Has Lifetime employment system become obsolete?

定年制というのは、社員が一定の年齢(今は一般的に65歳)に達したら退職しなければならず、その制限を超えて働き続けることができないないという仕組みです。
一方、終身雇用制度は、学校を卒業したら就職し、一つの企業で定年まで在職するという働き方です。(注:このスタイルは、昭和30年代の高度成長時代から始まったという事実が東京大学の研究で示されています)

終身雇用制度と定年制はワンセットのものだと言えなくもないのですが、厳密にいえば、同一ではありません
なぜなら、転職して途中入社しても定年はあるからです

■定年制をめぐる賛成派の議論(私はこちらです。いいことづくめです!)
・今は65歳だが、シニアの大半は健康であり、仕事への熱意も能力も十分あるので、本人が望めば年齢制限なしに働き続けることができる仕組みが望ましい
・メリット:
 ・人は働くと心身ともに健康になる→病気にならない→医療制度に負担がかからない
 ・年金受給を遅らせることができる→年金機構も政府(莫大な税金負担)も助かる
 ・所得を得る→所得税を払う→国庫が豊かになり、国民サービスに使える
 ・所得がある→消費する→経済成長
 ・労働者不足の問題解決の助けになる(若い新入社員だけでは足りない=若い人の雇用機会を奪うわけではない)

■終身雇用制をめぐる議論
 ・年功序列では経営できない(グローバル競争に勝てない)→実力主義でないと生き残れない
 ・企業に余裕が無くなり、過剰人口を抱えきれない
 ・仕事は急速に変化しており、スキルを身に着け新しい職場(会社)に移動できるようにうべきである
 ・終身雇用は従業員の忠誠心を高め、社員を囲い込むのに有効とは必ずしも言えない
 ・もともと、終身雇用などは無く、社会的集団幻想である
  終身雇用契約は存在せず、在るのは、入社時の就業規則に定年は何歳と書いてあるだけ→終身雇用を保証するものではない
 ・若者(特に男性)が結婚しない(当然、子供が生まれず少子化が続く)のは、いつリストラされるかわからず、雇用安定に不安があるため→終身雇用が有効である可能性がある

英検1級道場では、このような論旨整理でしっかりサポートします
何をしゃべればよいか途方に暮れている人は声をかけてください

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山中昇
専門家

山中昇(英語講師)

英検一級道場

英検1級1次・2次試験に通算85回合格という実績と経験を生かし、朝7時から夜10時までオンライン(zoom使用)マンツーマンでの英語レッスン。年齢・場所不問につき、世界中に受講生あり。オフ通いも可能。

山中昇プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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