英検1級道場-聞こえないのではなく、読めないのです 準1級リスニング問題で検証します
英検1級道場には、年間約150名のペースで新規の受講希望者がコンタクトしてきます。
今年2023年も、2月末時点ですでに25名の問い合わせ・受講希望がありました。
大半の方は、リスニングの課題を抱えています。
帰国子女やインターナショナルスクールなど、英語環境に慣れていない方たちは、ひとつの特徴があります。
それは、発音の悪さもさることながら、音読スピードが圧倒的に遅いことです。
リスニングが弱い方は音読がうまくできていないという共通点があります。
意外に聞こえるかもしれませんが、リスニングを鍛えるには音読を鍛えることが必要不可欠です。音読することで、耳から入ってくる情報にも早く対応できるようになります。
では、音読をうまくできるようにするには、どのようにしたらよいのか、今日はその方法をお伝えします。
■音読を鍛える方法
①ネイティブの発音を聞く
ワンセンテンスずつ注意深く聞いてみる
②ネイティブの真似をして発音してみる
③以上を文章の終わりまで続けていく
大事なことは、ネイティブの読むスピードと自分の話すスピードを近づけることです。
目標は同じスピードで音読することができるようになることです。
ストップウォッチでスピードを確認することも効果があります。
ある受講生に英検準1級のパート2でテストしてみました。
ネイティブの読み上げが60秒なのに対して、テキストを見ながら受講生の音読は80秒かかっていました。
これが実際には、どんどん積み重なって途中からは読み上げについていけないということになります。
テキストを読んだら理解できるのに、耳で聞くとほとんど理解できない。
その理由は音読スピードの違いにあります。
リーディングは目を動かすだけですが、読み上げるときには口を動かすことが必要です。
つまりは音読する場合には、目の動きに加えて口を動かすところまでスピードを上げていかなくてはいけません。
したがって、理解する速度もぐんと早まるというわけです。
リスニングが苦手だという方は、まず音読から始めてみてください。
英語を聞いているだけでは、リスニングは上達しません。