英検1級道場-英検の問題の種本は共通のようです
これまで何度も紹介(以前のものは下記リンクをご覧ください)していますが、英語の物の言い方と日本語の物の言い方は決定的に異なることが多いといえます。
下記に示すのは、"Anger management" という記事で2009-1準1級の過去問ですが、要するにアメリカでは突然些細なことで怒り出す、キレる人(IED患者)が予想以上に多いという現実について書いたものです。
さらに問題なのはこれが病気であるにも関わらず、診察も治療も受けられずほったらかしにされているという現実です。
In the Archives of General Psychiatry study, of those who reported experiencing
IED symptoms, less than one-third said they had sought out and
received treatment for their outbursts.
英文を直訳すると、”3人に1人以下のIED患者が、治療を求めて治療を受けることができる” と書いてあります。
しかし、日本語ではこういうものの言い方は全くしません。
日本語では、”IED患者の中で治療を求めて得られるのは、3人に一人以下である”
このような具合ですから、音読は完璧にできるし、完璧に直訳もできるのですが、意味がさっぱりわからない、というおかしな状態におかれます。
英語学習の中で、最後に行き着くのがこうした点です。
私たち英語学習者は、英語と日本語は(当たり前ですが)発想や物の言い方が全然違うのだと言うことを認識しなければなりません。
これまでの英文読解のコツ シリーズ
↓ ↓ ↓
その1 https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5075920/
その2 https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5075922/
その3 https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5075924/
その4 https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5075927/
その5 https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5080856/
その6 https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5081844/
その7 https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5083855/