顧客体験とは? CXの意味・重要性・顧客満足との違い・改善方法を解説
目次
「戦わずして勝つ」という言葉を聞いたことはありませんか?
この言葉は、中国の兵法書『孫子』に由来し、相手と直接戦って勝つよりも、戦わずに相手を屈服させることが最善であるという考え方を表しています。
現代の仕事に置き換えると、相手を言い負かしたり、無理に自分の考えを受け入れさせたりすることだけが、問題を解決する方法ではないということです。
例えば、何度注意しても同じ問題が繰り返される。相手を説得しようとしても、話し合いが平行線になる。自分が努力しているのに、思うような成果が出ない。
そんなとき、私たちは相手にもっと努力してもらおうとしたり、自分の働きかけを強めたりすることがあります。
しかし、それでも問題が解決しないとしたら、ほかに見直すべきことがあるのかもしれません。
相手を変えることに力を使うのではなく、目的の達成を妨げている原因を取り除く。
この記事では、「戦わずして勝つ」の意味を確認したうえで、仕事や人間関係の問題解決に活かすための具体的な手順を解説します。
本文を読みながら実践できる手順書と、実践後に振り返るためのチェックシートも紹介します。
「戦わずして勝つ」とは? 孫子の兵法における意味
「戦わずして勝つ」は、中国の兵法書『孫子』の「謀攻篇」に登場する考え方です。
原文には、次の一節があります。
- 故に百戦百勝は、善の善なる者に非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり。
書き下し文では、一般に「百戦百勝は善の善なる者に非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり」と表現されます。
現代語に置き換えると、百回戦って百回勝つことが最善なのではなく、戦わずに相手の軍を屈服させることこそ、最善の方法であるという意味です。
ここで重要なのは、単に戦闘を避けることを勧めているわけではない点です。
戦いになれば、勝った側にも損害や消耗が生じる可能性があります。相手を打ち負かすことだけを考えるのではなく、戦略によって相手との衝突を避け、目的を実現することに価値を置いているのです。
現代のビジネスに応用する場合も、この考え方をそのまま戦争の話として捉える必要はありません。
例えば、交渉の前に相手の事情を理解する。対立が生じる条件を見直す。問題が起きてから対応するのではなく、問題が起きにくい仕組みを整える。
こうした工夫によって、正面から争わなくても目的を達成できる可能性があります。
ただし、ここから先は、孫子の原文をそのまま現代の仕事に当てはめるのではなく、現代の問題解決に応用した考え方として捉えていきます。
なぜ、相手と戦っても問題が解決しないのか
仕事や人間関係で問題が起きたとき、私たちは原因を相手に求めることがあります。
「相手が話を聞いてくれない」
「何度説明しても理解してくれない」
「注意しても同じことを繰り返す」
「こちらが譲歩しているのに、相手は変わろうとしない」
こうした状況では、相手にもっと強く働きかければ解決できると考えがちです。
説明を増やす。説得を繰り返す。注意を強める。ルールを追加する。
もちろん、説明や指導が必要な場合もあります。
しかし、働きかけを繰り返しても問題が解決しないなら、同じ方法を続ける前に、問題が起きている条件を確認する必要があります。
例えば、担当者が必要な情報を持っていないために、何度もミスが発生しているとします。
このとき、本人に注意し、研修を増やしても、必要な情報を確認できない業務の仕組みが変わらなければ、同じ問題が繰り返される可能性があります。
ここで見直すべきなのは、担当者の努力だけではありません。
必要な情報がどこにあるのか。いつ確認できるのか。誰が提供するのか。業務の流れに無理がないか。
こうした条件も確認する必要があります。
問題が繰り返されているなら、問題を起こした人への働きかけだけでなく、問題が起きる仕組みも調べてみる。
それが、戦わずして問題を解決する方法を考える出発点になります。
相手を変えようとし続けると、何が起きるのか
ここで、これまでの自分の経験を振り返ってみましょう。
相手に変わってほしいと思い、繰り返し働きかけた経験はありませんか?
例えば、次のようなことです。
- 何度説明しても、相手の行動が変わらない。
- 同じ注意や指導を何度も繰り返している。
- 相手を説得すること自体が目的になってしまう。
- 相手への不満や苛立ちが大きくなる。
- 相手も反発し、話し合いが平行線になる。
- 問題の解決よりも、どちらが正しいかを争うようになる。
- 相手が変わらないため、自分の努力も報われないと感じる。
- 解決のために時間や労力を使い続け、本来の目的が後回しになる。
- 相手が変わらない限り解決できないと思い込み、ほかの方法を検討しなくなる。
- 一時的に改善しても、同じ問題が再び起きる。
もちろん、これらの問題が必ず起きるわけではありません。また、相手への働きかけが間違っているという意味でもありません。
ここで確認したいのは、自分が続けている働きかけが、本当に目的の達成につながっているかということです。
例えば、相手に行動を変えてもらうことが、本来の目的だったとしましょう。
しかし、実際には「顧客に正確な情報を伝える」「期限までに仕事を終える」「双方が納得できる条件で合意する」といった目的が、その先にあるのではないでしょうか。
もしそうなら、相手の行動を変えることは目的そのものではなく、目的を達成するための手段です。
手段を変えようとすることに集中するあまり、本来の目的を見失ってしまっていないでしょうか。
一度、立ち止まって考えてみてください。
相手が変わらないことが問題なのか。それとも、相手を変えることだけに解決方法を限定していることが問題なのか。
この問いが、次の考え方につながります。
「戦わずして勝つ」ために、何を変えるべきなのか
相手を変えようとすることだけに集中していると、解決方法も相手への働きかけに限定されてしまいます。
そこで、考える順序を変えてみましょう。
まず、何を実現したいのかを明確にする
例えば、職場で同じミスが繰り返されているとします。
このとき、「担当者にミスをしないようにしてもらう」という目標だけでは、解決方法が本人への注意や指導に偏りやすくなります。
そこで、目的をもう一段具体的にします。
「必要な情報が正しく確認され、ミスなく業務を完了できる状態にする」
このように目的を定めると、本人への指導だけでなく、情報の提供方法や確認手順、業務の分担なども検討対象になります。
次に、何が目的の達成を妨げているのかを考える
目的が明確になったら、現状との違いを確認します。
- 必要な情報が不足していないか。
- 情報を確認するタイミングに問題はないか。
- 手順が複雑すぎないか。
- 役割や責任の分担が曖昧ではないか。
- 相手の事情や制約を理解できているか。
- 自分の伝え方や依頼方法に改善の余地はないか。
ここでは、最初から原因を決めつけないことが大切です。
人に原因がある場合もあれば、情報、手順、環境、役割などに原因がある場合もあります。複数の要因が重なっていることもあります。
事実を確認し、原因の仮説を立て、必要に応じて確かめていきます。
変えられる条件に働きかける
原因の仮説が立ったら、目的を達成するために何を変えればよいかを考えます。
相手への説明が不足しているなら、伝え方や説明のタイミングを変える。
必要な情報が見つからないなら、情報の置き場所や確認手順を変える。
役割が曖昧なら、担当範囲や引き継ぎ方法を明確にする。
利害が対立しているなら、双方が求める条件を整理し、別の選択肢を探す。
つまり、相手に働きかけることだけが選択肢ではありません。
目的を達成するために、どこに働きかければよいのかを見直す。
それが、今回の「戦わずして勝つ」の実践的な考え方です。
実践手順書:「戦わずして勝つ」を実現する6つのステップ
ここからは、実際の問題に適用するための手順を紹介します。
職場で繰り返されるミスや、人との話し合いが平行線になる問題などを一つ選び、本文を見ながら進めてみてください。
ステップ1:目的を明確にする
最初に、何を実現したいのかを書き出します。
このとき、「相手に何をしてほしいか」だけでなく、「最終的にどのような状態になればよいのか」を考えます。
例えば、次のように整理できます。
- 相手に変えてほしいこと:確認漏れをなくしてほしい。
- 実現したい目的:必要な情報が確認され、正確に業務が完了する状態にする。
後者を目的として置くと、相手への指導以外の方法も検討できます。
実践すること
- 現在、解決したい問題を書く。
- その問題が解決したら、何が実現するのかを書く。
- 誰にとって、どのような価値が生まれるのかを確認する。
次へ進む基準
目的を、相手の行動だけでなく、実現したい状態として説明できること。
目的が曖昧な場合は、ここで立ち止まって整理します。
ステップ2:起きている問題を事実で捉える
次に、実際に何が起きているのかを記録します。
「相手はやる気がない」「いつも注意を聞かない」といった評価だけでは、原因を確かめることができません。
例えば、次のように書き換えます。
- 評価:「担当者は確認を怠っている」
- 事実:「直近の5件のうち、3件で必要な項目の確認が抜けていた」
後者なら、何が起きているのかを具体的に検討できます。
実践すること
- いつ、どこで、何が起きたかを書く。
- 期待していた結果と、実際の結果を比較する。
- 確認できた事実と、自分の推測を分ける。
次へ進む基準
第三者が読んでも、何が起きたのかを具体的に理解できること。
事実が不足している場合は、記録や関係者への確認を行います。
ステップ3:目的達成を妨げる条件を探る
問題が起きた事実を確認したら、なぜその問題が起きたのかを考えます。
ここでは、人だけを原因として扱わず、複数の観点から確認します。
- 人: 知識や経験、理解に不足がないか。
- 情報: 必要な情報が提供されているか。見つけやすいか。
- 手順: 手順が明確か。無理なく実行できるか。
- 役割: 誰が何を担当するのかが明確か。
- 環境: 時間、設備、システムなどに制約がないか。
- 関係性: 相手の事情や利害を理解できているか。
例えば、確認漏れが起きた理由は、担当者が手順を理解していなかったからかもしれません。
一方で、確認項目が複数の資料に分散していたり、忙しい時間帯には確認しにくい業務設計になっていたりする可能性もあります。
どの原因が当てはまるかは、事実を調べなければ分かりません。
実践すること
- 考えられる原因を複数書き出す。
- それぞれについて、事実を確認する。
- 事実で確認できたことと、まだ仮説の段階にあることを区別する。
- 目的達成にどのような影響があるのかを整理する。
次へ進む基準
原因の候補と、その根拠が整理できていること。
原因が分からない場合は、無理に結論を出さず、追加で確認すべき情報を明らかにします。
ステップ4:原因の仮説を立て、確かめる
原因の候補が整理できたら、どの要因が問題に影響しているのかを検討します。
例えば、確認漏れが起きる背景として、必要な情報が複数の資料に分散していることが疑われたとします。
この場合、次のような仮説を立てられます。
「必要な情報を一か所で確認できるようにすれば、確認漏れが減るのではないか」
ただし、仮説を立てただけで、原因が確定したわけではありません。
実際に確認方法を変えてみるなど、仮説が妥当かどうかを確かめる必要があります。
実践すること
- 原因だと考える要因を書く。
- その要因を変えた場合に、何が変わると予想するかを書く。
- 仮説を確かめるために必要な情報や試行方法を決める。
- 結果を確認する。
次へ進む基準
原因の仮説と、確認する方法が対応していること。
確かめた結果、仮説が支持されなければ、別の原因を検討します。
ステップ5:原因に働きかける対策を試す
仮説を確かめたら、原因に対応する対策を実施します。
ここで大切なのは、対策を増やすことではなく、目的達成を妨げている要因に働きかけることです。
例えば、必要な情報が分散していることが確認漏れの原因だと分かった場合、情報を一か所にまとめ、確認手順を明確にする方法が考えられます。
一方、知識不足が原因であれば、説明や研修が有効な場合もあります。
対策は、原因に応じて選びます。
実践すること
- 何を変えるのかを決める。
- 誰が、いつ、どのように実施するのかを決める。
- 実施前の状態を記録する。
- 実施後に確認する項目と期間を決める。
次へ進む基準
対策が実行でき、実施後の変化を確認できる状態になっていること。
対策を実行できない場合は、実施の妨げとなっている条件も見直します。
ステップ6:結果を確認し、次の改善につなげる
最後に、対策を実施した結果、目的に近づいたかを確認します。
対策を実施したこと自体を、成功と考えないことが重要です。
例えば、確認漏れを減らすために資料を整理したとしても、確認漏れが減らなければ、原因の仮説や対策を見直す必要があります。
一方、確認漏れが減ったとしても、作業時間が大幅に増えているなら、別の課題が生じている可能性があります。
目的に照らして、結果を確認しましょう。
実践すること
- 実施前と実施後の状態を比較する。
- 目的に近づいたかを確認する。
- 予想どおりに変わらなかった点を整理する。
- 原因の仮説、対策、実施方法のどこを見直すべきかを考える。
- 次に取る行動を決める。
次へ進む基準
目的に近づいたかどうかを、確認した事実に基づいて説明できること。
結果が出ていなければ、失敗として終わらせるのではなく、次に何を確かめるかを決めます。
この6つのステップは、一度実施したら終わりではありません。
結果を確認し、新しい情報を得たら、必要に応じて原因の仮説や対策を見直します。
目的を定め、障害を調べ、働きかける対象を選び、結果を確かめる。
この循環を回すことが、戦わずに問題を解決するための実践方法です。
実践結果をレビューするチェックシート
ここまでの6つのステップを実践したら、次のチェックシートで振り返ってみましょう。
すべてにチェックを付けることが目的ではありません。未実施の項目や、十分に確認できなかった項目を見つけ、次の行動につなげるために使います。
「戦わずして勝つ」実践レビューシート
1. 目的の確認
□ 実現したい状態を具体的に書いた。
□ 相手に変えてほしいことと、最終的な目的を区別した。
□ 誰にとって、どのような価値があるのかを確認した。
2. 事実の確認
□ 実際に起きたことを具体的に記録した。
□ 期待していた結果と、実際の結果を比較した。
□ 事実と推測を区別した。
3. 原因の確認
□ 人の努力不足だけを原因にしていない。
□ 情報、手順、役割、環境なども確認した。
□ 原因の候補と、その根拠を整理した。
4. 仮説と対策の確認
□ 原因の仮説を確かめる方法を考えた。
□ 原因と対策がつながっている。
□ 対策の実施方法と、結果の確認方法を決めた。
5. 結果の確認
□ 実施前と実施後の状態を比較した。
□ 対策によって何が変わったかを確認した。
□ 目的に近づいたかを確認した。
□ 結果が不十分な場合、次に何を見直すかを決めた。
振り返りの記入欄
今回、実現したかった目的は何か
( )
目的達成を妨げていたと考えられる原因は何か
( )
実施した対策と、その結果はどうだったか
( )
次に確認・変更することは何か
( )
このシートを使うと、単に「頑張った」「うまくいかなかった」という感想だけで終わらず、どの段階に課題があったのかを振り返りやすくなります。
目的が曖昧だったのか。事実が不足していたのか。原因の仮説が違っていたのか。対策が実行できなかったのか。
課題を具体的にすることで、次の改善につなげられます。
「戦わずして勝つ」は仕事や組織づくりにも活かせる
ここまで紹介した手順は、特定の問題だけに使うものではありません。
目的を明確にし、障害となっている原因を探り、適切な方法を試し、結果を確認するという考え方は、人間関係、業務改善、組織づくりにも応用できます。
人間関係:相手を説得することだけにこだわらない
意見が対立したとき、相手を説得することだけに集中すると、どちらの意見が正しいかを争う状態になりがちです。
しかし、双方が実現したいことを整理すると、共通する目的が見つかる場合があります。
また、目的が異なる場合でも、互いの事情や譲れない条件を理解することで、別の選択肢を検討できる可能性があります。
もちろん、すべての対立が解消できるわけではありません。必要な交渉や、自分が守るべき境界線を明確にすることも大切です。
大事なのは、相手を打ち負かすこと自体を目的にしないことです。
業務改善:ミスをした人だけでなく、ミスが起きる条件を見る
同じミスが繰り返されると、担当者への注意や指導が中心になることがあります。
しかし、情報が分散している、確認手順が曖昧である、業務量に対して時間が不足しているなど、ミスを生みやすい条件が残っている場合もあります。
原因を調べ、必要な情報や手順、役割を見直すことで、個人の努力だけに頼らない改善につながる可能性があります。
組織づくり:個人の努力だけに成果を求めない
組織として成果を上げたいと考えていても、実際の業務プロセスや情報共有、評価の仕組みが目的に合っていなければ、個人が努力しても成果につながりにくい場合があります。
そのようなときは、個人に努力を求め続けるだけでなく、組織として目的を実現できる条件を整える必要があります。
これは、誰かを責めるためではありません。
目的を実現するために、何を変える必要があるのかを見極めるためです。
このように、問題を人だけの責任にせず、目的達成を妨げている原因や条件を探ることは、組織全体の改善にもつながります。
まとめ:「戦わずして勝つ」とは、目的達成を妨げる原因を取り除くこと
「戦わずして勝つ」は、孫子の兵法に由来する考え方です。
原典では、戦って勝つことよりも、戦わずに相手を屈服させることが最善とされています。
この考え方を現代の仕事や組織づくりに応用すると、相手を打ち負かすことだけを目指すのではなく、目的達成に向けて別の方法を探るという視点が得られます。
何度注意しても同じ問題が繰り返される。
何度説得しても、相手が変わらない。
自分が努力しているのに、成果が出ない。
そんなとき、相手への働きかけを続けるだけでなく、次のことを確認してみてください。
- そもそも、何を実現したいのか。
- 何が、その目的の達成を妨げているのか。
- その原因は、どこにあるのか。
- 相手への働きかけ以外に、変えられる条件はないか。
- 対策を実施した結果、目的に近づいたか。
相手を変えることだけに力を使うのではなく、目的を妨げる原因を探し、変えられる条件に働きかける。
それが、今回紹介した「戦わずして勝つ」の実践方法です。
戦わないこと自体が目的なのではありません。必要な対話や交渉、行動は取る。そのうえで、相手を打ち負かすことにとらわれず、目的を実現するための方法を探すのです。
当社が顧客期待に応えるために組織や業務の仕組みを考える際にも、同じ視点が重要になります。
人の努力だけに頼るのではなく、顧客の期待に応えられる条件を整える。問題が起きたら、誰が悪いのかだけでなく、なぜ問題が起きるのかを調べる。そして、対策の結果を確認し、次の改善につなげる。
こうした積み重ねが、目的を実現できる組織づくりにつながります。
顧客期待に応えるための業務改善や組織づくりについて、何から見直せばよいか分からない場合は、当社でも現状の調査・分析から必要な対策の整理まで無料でご相談いただけます。
戦う相手を探す前に、目的の達成を妨げているものは何かを考えてみる。
それが、戦わずして勝つための第一歩です。


