競争力の源泉は、教育
こんにちは。ホスピタリティコンサルタントの菅又蒼圭美です。
現場スタッフを抱える企業様では、身だしなみについ徹底するのが難しい、というお声をよく聞きます。特に、現在は多様性が重んじられ、髪の毛の色や、お化粧、ユニフォームの性差など、なかなか徹底が難しい問題もあるようです。そういった時代背景のあるものは、丁寧な対応がより重要になってきています。
特にそういった背景がないのに、何か、ルーズであったり、ルールをチョコチョコ外れる、というスタッフさんも現場ではよく見受けられます。そういったスタッフの対応について知っておくと良い事として、心理学の分野の考え方があります。
奇抜さを求めたり、ルールを外れる傾向がある人は、成長の過程で「自分が周囲より能力がない、特別な存在でいられない」、特別でなければ、周囲に認められないと思い込んでいる、つまり、特別でなければ存在価値がない、そんな自分を受け入れらていないという下地があり、だから、特別でいられないからには、奇抜にしたい、ルールを外れる事で特別感を出すという行動にでるという傾向があるという説があります。つまり、特別になれなかったコンプレックスの裏返しの行動がルールを外れる、と言う事のようです。これは一種の自己承認欲求でだれしも多少は持っている感覚です。そういった可能性を理解した上で、コミュニケーションを取っていくことが大切です。別に難しいことではなくて、普通にやってくれたことを評価したり、なにかと気にかけることで、少しずつ、普通でいいんだ、受け入れられるんだ。という安心感を醸成していく事がまずは大切です。
さて、ビネスマナーにおいて、奇抜さや派手さが必要でない理由はいくつかあります。特に「信頼感」「プロフェッショナルらしさ」「チームとしての一体感」を大切にすることが求められるビジネスシーンでは、以下の点が重要です。
以下に記載します。
1. 信頼感の構築
ビジネスシーンでの第一印象は、相手からの信頼に大きく影響します。奇抜なファッションや派手な身だしなみは、相手に「自己主張が強い」「プロフェッショナリズムに欠ける」と感じさせることがあり、信頼感を損ねる可能性があります。
2. プロフェッショナルらしさの演出
派手さを抑えた清潔感のあるシンプルな身だしなみは、控えめでありながら相手に好印象を与え、プロフェッショナルな印象を強調します。ビジネスの場では、自己主張よりも業務への意識や相手への配慮を示すことが大切とされます。
3. チームとしての一体感を重視
奇抜なスタイルは、個性を主張する一方で、組織内での一体感や協調性に欠ける印象を与えることがあります。チームや組織で仕事をする場合、一定のルールに従った身だしなみは、組織全体としての信頼を高めることにつながります。
4. 相手の価値観を尊重する姿勢
ビジネスにはさまざまな価値観を持つ人が関わっており、奇抜さや派手さは一部の人に好まれないこともあります。相手の価値観や文化に配慮し、誰から見ても好感を持たれる身だしなみを心がけることが、円滑なコミュニケーションを促進します。
5. 業務に集中する環境作り
身だしなみがシンプルで落ち着いていると、業務に集中しやすくなります。奇抜なスタイルは自己表現としてのメリットもありますが、周囲が気を取られたり、本人の意識が外見に向きやすくなることもあるため、業務効率や成果に影響を与えることもあります。
これらの理由から、ビジネスシーンでは奇抜さや派手さよりも、「清潔感」「控えめさ」「誠実さ」が重視される身だしなみが求められるのです。そして、個別の背景や心理に目を向けて、ちょっとした配慮が、大きな違いを生むことが期待されます。