葬儀後の挨拶回り 【故人様が生前特にお世話になった人々への挨拶】
● 相手先別の挨拶
「挨拶3日、支払い7日」といわれるように、葬儀後、喪主あるいは喪家には
葬儀でお世話になった人々への挨拶回りという仕事があります。主な挨拶としては、
以下のようなところが挙げられます。
① 司式者への挨拶
② 葬儀委員長への挨拶
③ 故人様の勤務先へ挨拶
④ 近隣の人々への挨拶
⑤ その他、故人様が生前に特にお世話になった人々への挨拶
今回は【① 司式者への挨拶】についてご説明と例文を記載致します。
御参考にして頂ければと思います。
葬儀の翌日か遅くても数日以内に出向くのが一般的なようです。
一般には葬儀終了の時点で、喪主側は僧侶などへの謝礼は済ませていることが
多いので、お菓子などの手土産を持参して、葬儀が無事終了したことを報告して
お礼を述べましょう。
最近、謝礼を渡すのは通夜または葬儀告別式に済んでいるので、挨拶回りの際に
改めて謝礼を渡す費用はありません。
● 僧侶への挨拶
挨拶の際、法要の日程が決まっているようでしたら、僧侶の予定を伺った上で、
日時をお伝えした方が良いでしょう。また、事前に決まっているようでしたら、
改めて確認の意味も含めて伝えておきましょう。
【サンプル文例①】
故〇〇〇〇の通夜、葬儀・告別式に際しましては、ありがたいお経をいただき
まして、亡夫も喜んでいることと思います。おかげをもちまして、葬儀を無事に
執り行うことができました。ここにご報告申し上げますとともに、お礼申し上げます。
なお、四十九日法要は ▲ 月 □ 日頃、自宅にて執り行いたいのですが、
ご住職のご都合はいかがでしょうか。
【サンプル文例②】
このたび、何度もお運びいただき、誠にありがとうございました。
お陰様で無事に葬儀・告別式も終わり、ありがたいお経をいただきましたので、
亡き父もさぞかし喜んでいることと存じます。
さらに、心にしみるけっこうな法話を賜り、心が洗われる思いでいっぱいです。
改めて心よりお礼を申し上げます。
また、四十九日の法要につきましては、お話していた予定通り ▲ 月 □ 日に
行いますので、よろしくお願いいたします。
● 神官への挨拶
霊祭の日時が未定であれば、その旨を伝えて、後日改めて相談に伺う事を伝えます。
【サンプル文例①】
このたびの葬儀につきましては、大変お世話になりました。お陰様で無事に執り
行うことができました。心よりお礼申し上げます。
また、五十日祭につきましては、後日改めましてご相談させていただきたいと
思います。その際にはどうかよろしくお願い申し上げます。
● 牧師・神父への挨拶
キリスト教式の言葉である「神の御元に帰る」「安息を得る」「追悼ミサ」などを伝えます。
【サンプル文例①】
過日、妻の葬儀では、本当にお世話になりました。妻も神の御元に帰り、安息を
得ていることと思います。心から感謝いたします。
この前にお伝えしましたように、 ▲ 月 □ 日の追悼ミサでは、再度お世話になります。
後日改めて打合せさせて頂きたいと存じますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。