今必要なのは「ちゃんと負ける練習」!
今回の一連の台風災害及び大雨災害に
より被災されましたみな様に対しまして、
心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い日常生活のご回復を
心よりお祈り申し上げます。
今回の一連の台風及び大雨災害は、
信じられないほど広範囲に
過去に例がないほどの甚大な被害を
もたらしています。
ニュースを見るたびに心が痛みます。
そのニュースを見ていて、
感じることがございます。
被災されたご家庭の中には、
ひきこもりの方がいらしたご家庭も
絶対にあるはず・・・
いや、
実はかなりの数のひきこもりの方の
「ご自宅」が損壊しているはず・・・
誰にとっても、
「自宅」=「絶対的に安心できる場所」
は間違いないことだと思います。
その「居場所」を奪われれば、
誰もが計り知れない精神的・肉体的・経済的
ダメージを受けます。
ましてや、ひきこもりの方が
「自宅」=「唯一の安心できる場所」
=「唯一ストレスから解放される場所」
を失ったとしたら・・・
・どのような感情が湧いてくるのでしょうか?
・ご家族はどのような感情になるのでしょうか?
・どのような会話が、どのような意思疎通が
生まれるのでしょうか?
生まれないのでしょうか?
・どのような将来を思い描いていくことに
なるのでしょうか?
・社会に対してどのような感情を持ち、
世間の目をどのように感じるのでしょうか?
・そして天に対して、運命に対して
何と言いたくなるのでしょうか?
もちろん人によって感じ方が異なるのは
当然ですので、災害を機に引きこもりを
脱する方もおられると思います。
しかし逆のパターンもまた避けられない
と思います。
それがとても心配になります。
<相談窓口 検索サイト紹介>
★★★ いのちと暮らしの相談ナビ ★★★
(生きる支援の総合検索サイト)
<避難について>
ひきこもりの方がいらっしゃるご家族は、
避難指示・避難情報が出たら、すぐに避難所に
避難しようと思うのでしょうか?
ご家族はひきこもりの方に対して、
避難指示をどのように伝えるのでしょうか?
ひきこもりの方は、
そもそも「避難しよう」と思うのでしょうか?
引きこもりの方が「唯一安心できる場所」
である「自宅=自室」を捨てて、
公衆の面前に出ていこうという気持ちに
なるのでしょうか?
ひきこもりのお子様が「避難所には行かない」
と意思表示をした時、ご家族の方は、
お子様を置いて自分たちだけ避難所に逃げる
ことができるのでしょうか?
仮に避難所に行ったとしても、
あれほどプライバシーのまったくない場所で
生活することができるのでしょうか?
たとえ1日であったとしても。
もちろん、避難指示が「外出」のキッカケに
なる場合もあると思いますが、
むしろ避難が難しい場合の方がはるかに多い
のではないでしょうか・・・
もともと抱えていた問題に加えて、
さらに大きな問題を突き付けられ、
ご本人・ご家族だけで解決しよう、
なんとかしなければ、と思い悩む状況に
追い込まれてしまうのではないでしょうか?
ただ問題提起をするだけで、
居場所喪失の問題に対しても、
避難の問題に対しても、
避難所の問題に対しても
何も答えを示すことができずに
情けない限りですが、
まずはこの大きな問題をご家族の中だけで
解決しようと抱え込まずに、
さまざな相談先にご相談していただきたい
と心より願っております。
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一日も早い日常生活のご再興を
心より願っております。
社会保険労務士事務所スローダウン
特定社会保険労務士・産業カウンセラー
室岡 宏