外国人雇用実態調査を読んでみた、メルマガ第232回、2025.1.8発行
インド人留学生に300万円の留学支援!!
メルマガ第233回
2025.2.25発行
<2002年(平成14年)10月創刊>
2月は豪雪の地域が多く大変な思いをしている人達も多いと思います。
今週は全国的に暖かくなるみたいですが、
元の平穏な生活が戻せるようお祈りしています。
メルマガですが、今年は不定期の発行となります。
今年も、時期に関係なく(古くても)、新聞・雑誌・書籍に掲載された、
外国人にまつわる内容で、興味深い記事を紹介・簡単なコメントや、
このメルマガは、平成14年(2002年)の10月から発行しているので、
過去と現在は、どのように違ってきているのか、の視点で書きたい、
とも考えています。
ここ数年、AI人材の育成することが必要、と言われています。
パーソルグループなどのウェブサイトによると、
「AI人材とは?」で、
「機械学習、ディープラーニング(深層学習)、
データサイエンスなどへの確かな知識とスキルを持ち、
AIシステムの構築や運用などを担当する人材を広く指す言葉。
AI人材と聞くと、エンジニアや研究者など技術色が強いイメージが先行しがちだが、
AIを使った事業やプロジェクトを進めるマネージャーなどの人材も含まれまれる。
AIは技術の進歩により発展しており、
近年では経営判断のためのデータ分析や予測のみならず、
従業員の業務を補助するツールや、
顧客向けのサービスとして活用する企業も増えつつある。
AIそのものの開発、AIを用いてサービスを作る、効率的に活用できる人材
として「AI人材」の需要が高まっている。」
とのことです。
個人的にはAI音痴なのですが、
政府も、日本国内のみならず、海外からの人材招聘の支援をするようです。
日本経済新聞に
「インド人留学生に300万円」
「文科省、AI人材確保狙う」
という記事が掲載されました。
まず、「一人の留学生に300万円も負担するんだ」と驚きましたね。
記事によると、2025年度から
・インドの大学院生300人弱を対象
・インド工科大学などのインドのトップ層の大学の学生が対象
・日本での生活費や受け入れ大学での活動費として一人300万円
・SNSでの情報発信や留学エージェントがリクルート
・入学後は企業のインターンシップの参加を促す
のような至れり尽くせりになりそうです。
既に、国内の大学、大使館、民間の事業者などが連携組織を立ち上げており、
日本の大学の教育や研究の質が一定程度高いことや
海外の大学に比べて授業料も安いことをアピールして
インドの学生たちに目を向けてもらえるよう活動するみたいです。
AIの分野に限らず留学生の獲得は、各大学は重要なようです。
文部科学省では大学進学者数は、2035年以降に急減するとのことなので
(当面の進学者は60万人程度。2035年から毎年1万人から4万人弱のペースで減少)、
それを見据えてなのか?わかりませんが、
各大学と一緒になって2033年までに外国人留学生を40万人受け入れること
を目標に掲げているとのことです。
特定の層の留学生を優遇することについては賛否があると思いますが、
インド人材が獲得できるよう推移を見守りましょう。
話は変わりますが、
入管行政や日本に住んでいる外国人のことを書いている書籍があるので、
2冊をご紹介します。
既に読まれている方達もいると思いますが、ご容赦ください。
A 移民リスク
新潮新書が発行 著者は三好範英 さん
「国際化」「多文化共生」の不都合な真実
川口-トルコ-ドイツで現地徹底取材
https://www.shinchosha.co.jp/book/611077/
難民をテーマに書かれていますが、「かわいそう」「難民申請者は弱者だから善」
との考え方に偏っておらず、
埼玉県川口市の現状や
難民認定申請をする外国人達とその背景について、綿密な取材をしています。
「外国人の受け入れについては、いったん立ち止まって考えてみよう」
と、考えさせられる書籍です。
現在、ビザ免除国・地域の人に、事実上の事前審査の導入が検討されているようですが、
短期滞在で入国→難民認定申請することの対策も含まれているのだな、
と改めて感じました。
B カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」
集英社新書が発行 著者は室橋裕和さん
なぜネパール人のインドカレー店は日本のどこにでもあるのか?
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-721308-9
私の肌感覚では、
・日本人や永住者と結婚して日本に住んでいる外国人とその実子(連れ子)
・留学生として入国し、卒業して日本で働いている外国人とその配偶者と子供
・本国や海外の大学を卒業し、
その知識や経験を活かして日本で働いている外国人とその配偶者と子供
・自身の熟練技能を活かして日本で働いている外国人とその配偶者と子供
などで、「難民である」と主張せずに、
適法に入国し在留している外国人の方が圧倒に多いと感じています。
その人達は、「日本にずっと住みたい」と考えている人が多いので、
(本国と日本を自由に行き来することを望んでいる人も含めて)
移民と呼んで良いのかもしれません。
そのような人達のなかで、自身の熟練技能を活かして働いているコック達の話です。
インドレストランは、
ネパール人が経営し、ネパール人コックが働いているお店が多いのですが、
緻密な取材をしていて、その実情がわかります。
入管行政や日本に住んでいる外国人に関して興味のある人は、
本屋さんで購入するか、図書館で借りて、是非、お読みになってください。
最後まで読んていただきどうもありがとうございました。
このメルマガも、平成14年(2002年)の10月から発行していて、
何気に、24年目に入りましたので、今後も引き続きよろしくお願いします。
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https://mbp-japan.com/tokyo/orimoto/column/?jid=1300156
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