「 日本語学校へ行こう!!」外国人の妻の本国に住む18-19歳以上の子どもの留学。
日本で生まれ育った在留資格の無い子どもに在留特別許可をする、
という法務大臣の記者会見があったそうです。
実質、OO系日本人になるかもしれないので、それはそれで良かったです。
期間限定ということで、2022年末に退去強制処分が決まっている
18歳未満の子どもと
(処分の対象になる子どもは201人いるらしいのですが、
自らの意思で、帰国を表明した子どもを除くと、70%程度)
子どもを扶養している親にも、順次、在留特別許可をするそうです。
だとすると、家族全員が在留特別許可になる、と言うことでしょうか。
以前から、法務大臣の裁量で個別に在留特別許可をしていました。
順次、許可していくとは言え、ある一定の期間に
ある程度まとまった人数が許可になるのは珍しいのではないかな、
と思います。
記憶では、平成12-13年頃にあったような記憶があります。
上記のような子どもを、望まない退去強制にしない、ということでしょうね。
帰国しても、国籍国の生活になじめないでしょうから。
ただ、親が在留資格を得て、生まれてから日本で生活していても、
何らかの事情で、自国に連れて帰ってしまうパターンもあるから、
そういうのを聞くと複雑ですね
(関取まで昇進したお相撲さんですが、子どものころ外国籍親が離婚したので、
親の国に連れていかれて、しばらくの間生活していたが、なじめなかった、
とインタビューで言っていた記憶があります)。
話は戻しますが、親に犯罪歴があるこどもや、
自国で生まれて、その後、日本に連れてこられて不法残留になった子どもは(たぶん、小さいときに)、
対象にならないみたいですね。
さらに個別の判断になるのでしょうか。
また、在留特別許可を申告中のケース、まだ申告に至っていないケースは、
どうなるのでしょうか。
今回のケースだけではなく、
オーバーステイ・不法残留のニュースで、
一般の人達に分かりにくくなってしまったのが、
「不法残留は、犯罪?それとも犯罪ではない?どっち?」
「加害者なの?被害者なの?どっち?(強盗、詐欺のような被害者がいないが・・)」
だと思うのです。
刑事ドラマで「罪を償うんだ!!」という言葉が、違和感なく浸透しているので、
なかなか説明がしにくくなりました。
実際、立件されずに、罪を償っていないこともあります
(在留特別許可か、退去強制か、の結果を待っている期間は、
プレッシャーがかかり、押しつぶされることから、
反省につながるので、それで罪を償った、と言えるかもしれませんが・・・)。
私も、過去に、在留特別許可の依頼をけっこう受けています。
安易にオーバーステイになる人もいましたが、
許可を得られれば、依頼人はものすごく喜びます。
決して、法律を軽視しているわけではないのです。
→その後(2023.11月と記憶していますが、東京出入国在留管理局の管轄で、
スリランカ国籍のこども2名と両親が、在留特別許可になった、
とNHKのニュースで報じられました。
こどもは小学生のように記憶していますが、スリランカに帰国させても、
現状のスリランカでは、辛い未来になるかもしれないから、
良かったのだと思います。