外国から来るマスメディア、外国人のマスメディアの在留資格。メルマガ第203回、2021.8.1発行
2020年は働いている外国人は、二極化が鮮明になるかもしれませんね
メルマガ 第185号 2019.12.1発行
<2002年(平成14年)10月創刊>
行政書士の折本徹と申します。
12月になりました。
1年納めの九州場所も終わりました。
今年、目標を立てた人も、立てなかった人も、終わりよければ全て良し、
なので、良い一か月にしましょう。
今年も、時期に関係なく(古くても)、新聞・雑誌・書籍に掲載された、
外国人にまつわる内容で、興味深い記事を紹介・簡単なコメントや、
このメルマガは、平成14年(2002年)の10月から発行しているので、
過去と現在は、どのように違ってきているのか、の視点で書きたい、
とも考えています。
今年は、在留資格「特定技能1号」という、
単純労働を認めるような在留資格の運用が開始したことにより、
外国人労働についてスポットが浴びたことが、例年より多い、と感じました。
技能実習生や留学生の闇の部分に注目する記事も発表され、
ひどい実態があるんだな、と感じた人も多いと思います。
ところで、それとは関係ないとは思いますが、
在留資格「特定技能1号」の許可件数は、今のところ、低調のようです。
申請件数は予想通りなのに、審査が大変なので、許可数が少ないのか、
それとも、周知不足のため、申請件数そのものが予想より少ないのか、
そもそも、受け入れ企業と外国人にとって使い勝手が悪いのか、
になるのかもしれません。
今後、海外で技能評価試験も実施され、浸透してくるでしょうから、
許可件数や申請件数が上向くか、どうかを含めて、
そのことは、次第に明らかになっていくと考えます。
前述のような記事がスポットを浴びることによって、
在留資格「特定技能1号」は、安い給料で働く人達、
との印象があると思いますが、
給料に関しては、日本人と同等以上のお給料なのですね、実は。
また、他の働く在留資格「技術・人文知識・国際業務」を得ている外国人も、
日本人と同等以上のお給料なのですが、
世間の人達は、働く外国人の給料は安い、という印象があるみたいです。
残念なことに、安い給料で働かされている外国人達もいますが、
私が仕事を通して感じる限りなのですが、
案外、普通に暮らしているのではないかな、と思います。
勿論、勤務先の待遇によって、かなり違う、ということもあります。
例えば、勤務先が、健康保険と厚生年金に加入していない事業所があるのですが、
夫婦と子ども一人の外国人家庭で、年間約300万円の収入だと、
国民健康保険と国民年金、そして税金を合わせて、
1年間で100万円近い金額を払っているらしく、
「余裕がない」と嘆いている人もいます。
また、高給取りも多い、というのが意外に知られていない感じがします。
港区周辺に住む外国人達は、高給取り、という印象を持つと思いますが、
その他の地域に住んでいる外国人達も、高給取りの人もいます。
いわゆる、高度外国人材、と呼ばれている人達です。
個人ごとに悩みはあるかもしれませんが、在留資格永住者も取りやすいですし、
生活苦とは縁遠い人達なのかな、と思います。
というわけで、
技能実習生-特定技能1号-技術・人文知識・国際業務-高度外国人材
を得ている人については、来年以降、恵まれている人は恵まれ、
可哀そうな状況の人は、労働環境がなかなか変えられないので、
そこから抜け出さない、という二極化が進みそう、という予感がします。
今回は、エッセイ風に書いてみました。
尚、2020年の外国人政策の肝は?で
外国人材の受入共生のための総合的対応策が発表されました。
この方針に沿って、外国人政策が決められ、実行していくことになるでしょう。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/gaikokujinzai/kaigi/pdf/taiosaku_kaitei_honbun.pdf
最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。
今年、1年間、お付き合いくださいまして、どうもありがとうございます。
次回は、来年の2月となります。
少し早いですが、良いお年をお迎えください。
このメルマガも、平成14年(2002年)の10月から発行していて、
何気に、16年目に入りましたので、今後も引き続きよろしくお願いします。
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http://mbp-japan.com/tokyo/orimoto/column/?jid=1300156
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