小学生の親御さん必見!「だれでもできる読書感想文の書き方 その③本文の書き出しまで」
多くの企業さんは先週末、26日金曜日が仕事納めで、すでに年末年始休暇に入っていることでしょう。帰省ラッシュがはじまったというニュースも目にしております。いっぽう私どもは、受験生たちの成功(志望校合格)のために一番大事な時期ですから、30日火曜日まで、冬期講習をつづけています。昨日も6教室満杯の時間帯があり、みなそれぞれに頑張って勉強しておりました。
今年もあと3日を残すばかりです。作品中の季節は大きく異なりますが、9月に短歌をご紹介した中学生の短歌もう一首と詩作品をひとつ、紹介させていただきます。夏期講習中に書いてくれた作品で、10月の中間テスト対策に来てくれた時、ご本人の承諾はもらったのですが、私の方に余力がなく、この時期になってしまいました。その後期末対策と、今また冬期講習に来てくれている生徒に再度了解を得た上で、今年の締めくくりとして掲載するものです。
変わらぬ声 A.T.
ああ 今年もきたか
暑苦しい夏が
耳をすませると 聞こえてくる
あの蝉の鳴き声
毎年思う 元気がいいなと
休みなく鳴き続けるあの声を
いつも近くで聞いている
私は思う
今年も 頑張ろう
冒頭、1行目と2行目を最初に読んだ時、笑みがこぼれましたが、8行目で読者の関心を引きつけ、ラストの1行で緊張を解放して、さわやかな気分にさせてくれました。このようなところに、書いた人の個性があらわれるものですが、この人はユニークな書き出しから、最後は「今年も 頑張ろう」というまっすぐな思いをてらいなく表現できる、良いセンスの持ち主です。こうした良いところを大きく伸ばすお手伝いができるということが、国語をメインに塾をやっている私にとって、大変うれしいことであります。
さらに、9月に発表したのとは違う短歌も、ご紹介致します。
・雷は速くて細かい繊細だあたかもそれは空の表情だ A.T.
この歌の場合、「雷」が「細かい」「繊細だ」というところに独自の感性があらわれています。それだけでは疑問の残る読者もいそうですが、下句で「あたかもそれは」とややむずかしい表現を用い(中学1年生です)、「空の表情だ」と締めたところで、印象的な一首となっています。
ちなみに、9月に発表した短歌は、次のものです。
・夏に見るあの花火はね花のように生き生きしててすごくきれいだよ A.T.
令和7年、2025年は、これで本稿の通常記事を終わりとさせていただきます。明日12月30日に、年末のご挨拶のみ申し上げます。
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
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