六中3年生も中間テスト95点!「核心を衝く」言問学舎の国語の授業

小田原漂情

小田原漂情

テーマ:国語

 生徒からの聞き取りが少しあとになったため、お知らせも遅くなりましたが、今回の中間テストで、六中の3年生も国語95点を取っていたことがわかりました。

 つねづね、東京都の高校受験生はおよそ9割(以上)が内申点を用いる受験をするため、内申点が非常に重要であること、したがって中間・期末テスト対策が何より大切であることを、お話ししています。そして先日ご報告した六中の2年生は国語が96点でしたが、やはり95点越え、90点台後半の得点はインパクトが大きく、期末次第ですが評定「5」の予感も大きくふくらみます(3年生は1、2学期通算の成績により評定が決まります)。

 かねてより言問学舎では、完全教科書準拠版の「必修テキスト」(文理)を用いて定期テスト対策をしていることをお知らせしていますが、ただ教科書準拠版テキストを使って教えるだけで90点台、まして95点以上を取らせることができるわけではありません。

 それを可能にしているのは、言問学舎ならではの、「核心を衝く授業」です。今回の3年生の試験範囲だった俳句(光村図書『国語』3年「俳句を味わう」)を例にとりましょう。

  バスを待ち大路の春をうたがはず 石田波郷

 いい句ですね。中学生にこの句を理解させるポイントは、二つです。まず「大路(おほぢ=おおじ)」、すなわち大通りをイメージしてもらうのに、「都大路」などの固有名詞を借用する手もありますが、生徒がぴんと来ない例はよろしくありません。それより、本郷や西片、向丘に住んでいる子なら、「本郷通りでバスを待っている時のことを思い出してごらん」と示してあげます。白山や小石川の子なら、「本郷通り」を「白山通り」に差し替えます。

 さらに大事なのは結句です。大路(大通り)の春を「うたがはず(疑わない)」とはどういうことかな?と考えさせます(時によっては書かせます)。この時に、本郷通りや白山通りなど、本人たちが実感しやすい状況に感覚を置いたことが生きるのです。そして一人一人が、「何を疑わないんだろう?」と考え、いくつか自分なりの案を出した上で、ああ、春が完全にやって来たことを疑わないのだ、と気づくのです。自分で考えてから深く実感する過程を経ているので、異なる切り口で出題されるテスト本番でも、自分の力で考え、正答を書くことができるようになって、高得点に結びつきます。六中3年の子は、俳句の内容理解の問題が全問正解だったと言って、喜んでいました。

山月記文学碑前にて

 先日から中2、中3の高得点の子たちのことをご紹介しましたが、もちろん平均点をめざしているお子さんならまず平均点を、80点をめざしているお子さんなら80点をマークできるよう、一人一人のお子さんの深いところに届く、「核心を衝く授業」を言問学舎では実施しています。私(小田原)が教える場合は、選択肢の内容にも適宜補足をしますし、記述問題も模範解答だけでなく、一人一人の子たちが書きやすい例を示してあげる場合もあります。

 少し前の記事ですが、別の角度(安部公房の小説「棒」についての実践)から「核心を衝く授業」をご紹介した記事のリンクを貼っておきますので、関心のある方はどうぞご覧下さい。

マイベストプロ東京 2014年10月18日
核心を衝く授業~「塾」での「国語」の授業について<教材=安部公房『棒』>

 ご紹介したのは11年前の文章ですが、文中、中島敦『山月記』中の「李徴の詩」について国語力ドットコムで書いた記事に言及しています。その記事の内容は、少し手直しして今年『スーパー読解「舞姫」』に収録しました。長い期間の地道な取り組みが結実していることを、あわせてご報告申し上げます。

マイベストプロ東京 2025年6月3日
『スーパー読解「山月記」』、まもなく発売となります!

スーパー読解『山月記』表紙

 先日来ご案内致しております通り、入塾説明会を開催していないただいまの期間も、入塾相談、無料体験授業を随時お受けしております。メールまたはお電話で、お気軽に言問学舎舎主・小田原漂情までご相談下さい。


国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎HP

[[言問学舎の「真の国語」を、動画でわかりやすく解説しています!
https://www.youtube.com/watch?v=H5M3zCbT1SU]]

[[国語の勉強をお手伝いする国語専門サイト・国語力.com
http://www.kokugoryoku.com]]

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

<真の国語>とは?正解を見つける力ではなく、文章の本質を読みとり、自分の身に引きつけて、生きた考えを組み立てられる力のことです。それをすべての生徒が「わかる」ように、かつ「楽しく」指導します。

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

小田原漂情プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼