夏期講習2024言問学舎・中学生の「真の国語」のレギュラー授業について

小田原漂情

小田原漂情

テーマ:国語

 今日も中学生の体験授業の生徒を迎えました。小学生の「真の国語」の授業は、言問学舎がそのために開発・出版した『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力』を学年にあわせて用いますが、中学生は基本としては、一般的な読解問題のテキストまたはプリントを使います(中・高生にも、『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力』の一部の文章を用いることはあります)。

 今日使ったプリントの文章では、設問に用いられていない箇所で、文章中の何気ない表現(材料)から登場人物たちの背景を読み取れるポイントがあり、それらを設問外の「先生問題」として板書で出して、考えてもらいました。

 「真の国語」で大事なのは、このように「問い」→「答え」として用意されている設問だけを解くのでなく、文章中に散りばめられている読解の深いポイントを上手にさし出し、考えさせることです。良い文章には、作問者が設問にしていない「その文章の本質への手がかり」が、たくさんあります。それを子どもたちの学年なりに、さらには一人一人の感性や理解度にあわせて提示してあげるのです。このことが適切にできているからこそ、言問学舎で国語を学んだ子たちはみな国語が好きになり、読解力を伸ばして試験でも高得点を取れるようになっています。

 たとえば、中学2年生の複数の教科書に掲載されている向田邦子さんの「字のない葉書」では、疎開した一日目はお父さんが持たせた葉書に元気な赤い大マルを書いて来たのに、すぐ小さなマルからバツになった上、病気で葉書を出せなくなったこの話の主役である妹さんが、三十一年経って「当時の父に近い年齢になった」と、疎開から帰ったあとは元気になって成人したという結びの前の一節が、この文章の味わいを決めています。ところがそこは設問にならないばかりか、多くの授業でも素通りされているようで、もったいないことです。この一節があるからこそ、お父さんの娘たちへの愛情が、戦争などの他の条件に覆い隠されることなく生きているのにもかかわらず、です。

 こうしたポイントは、多くの文章にあるものです。それを子どもたち一人一人に無理なくさし出す授業によって、言問学舎では「真の国語」の力をはぐくんでいます。夏期講習はまだこれからも受け入れ、ご相談が可能です。無料体験授業もできるだけ早くセッティングしますので、どうぞお気軽にご相談下さい。


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小田原漂情
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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

小田原漂情プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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