久しぶりに、生徒の詩作品をご紹介します!

小田原漂情

小田原漂情

テーマ:国語

 先日、新中学3年生の国語の授業で、詩を教えました。その授業の後半、生徒たちに詩を書いてもらいましたが、一人の生徒が、注目に値する作品をものしてくれましたので、紹介させていただきます。


弱虫          M.K

きみは弱虫。
私は泣き虫だけど、きみは弱虫。
きみは、傷付くのをおそれて何かをたてにする。
たてにして逃げるの。
きみはいつも笑ってる。
何で笑ってるの?
今回は人の不幸を見て笑ってる。
自分があの立場なら。
そう考えたことはないのかな。
私は、もし自分があの立場だったら、
そう考えると涙が出てくる。
ばかにするのはおかしいよ。
笑わないで。
やっぱりきみは、弱虫だ。

 
 中高生に限らず、世の大人たちにも、問いかけたいような内容です。みんなが詩を書く前には、幾篇かの詩作品を問題形式で勉強した後、茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」を読んで聞かせましたが、「弱虫」の作者の思いを引き出すきっかけになっていたとしたら、国語の教師としてうれしい限りです。ご参考までに、「自分の感受性くらい」の朗読も、リンクで紹介させていただきます。

「自分の感受性くらい」 朗読


国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎HP http://www.kotogaku.co.jp/

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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

小田原漂情プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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