高校生の現代文テスト対策『羅生門』完結篇を掲載しました!~<国語力.com>
3学期制の中学校に通っている中3生は、あと1ヶ月で、高校受験のためにもっとも重要な2学期の期末テストを迎えますね(2学期制の学校の場合、まもなく本番の中間テストでしょうか)。その結果が出て、内申点が固まると、いよいよ受験に向かってまっしぐらです。
昨年6月から、「YAHOO!知恵袋」に国語・受験の専門家として回答を書いていますが、よく見かける質問に、国語、特に現代文の力はどうやったら上がるか?というものがあります。多くの質問者が、特効薬のような「魔法の問題集」、または「特別な方法」があったらいいと、思っておられるようです。
しかし、国語においては(どの教科の勉強もみなそうですが)、「特効薬」はありません。ただ、「魔法」ではありませんが、「すばらしい教材」はあります。
それは、学校の教科書にも掲載されている、作家や詩人たちがのこしてくれた「言葉」そのものです。もちろんすべてではありませんが、すぐれた作品を読むことが、もっとも根本的で効果のある「国語の勉強」になるのです。
現在の文京区で使われている光村図書版の、中学1年~3年の教科書の中から、作品名をピックアップしてみましょう。
1年 にじの見える橋 杉みき子
大人になれなかった弟たちに…… 米倉斉加年
2年 盆土産 三浦哲郎
字のない葉書 向田邦子
3年 握手 井上ひさし
高瀬舟 森鷗外
これらの文章の中から、「あ、あれちょっとよかったな」という覚えのあるものがあったら、まずその作品を、じっくり読んで下さい。そして何かを感じとって下さい。そのことが、もっとも効果的な「国語の勉強」になります。一度、二度読むだけなら、1時間前後のことですね。学校の授業で読んだ時とは違うものが一つでも見つけられたら、どんな問題集を1冊「解く」よりも、ずっと大きなものが得られます。何かに気づき、感じとること。それが国語を学ぶ上で一番大事な、かつ一番むずかしいことなのです。
もちろん、例示した作品だけではありません。ひとつの理由があって、翻訳の作品は含めませんでしたし、小説・随筆にはどうしても心が動かないタイプの人もいますね。そんな人は、評論でも、科学技術の文章でも、ジャンルは問いません。
要は、自分が熱中できる「文章」を集中して読み、そこから何かを感じとること、このもっとも大切な「国語の勉強」が、今ならまだできるのです。ぜひ一度、休みの日に時間をとり、心を落ち着けて、良い文章と向き合ってみて下さい。それから「試験勉強」「受験勉強」に向かってみると、きっと今までとは違うものが、見えるはずです。
読んでみて気がついたこと、わからないことがありましたら、メールで言問学舎・小田原漂情までお知らせ下さい。「YAHOO!知恵袋」で質問リクエストをしていただいてもかまいません。必ず何らかのアドバイス(または回答)を、お返しします。また、タイトルの都合上、ひとつ付け加えておきますが、「漢字」の勉強だけは、毎日少しずつつづけておいて下さい。入試が近づいてからあわてても、その時では間に合わなくなっていますから。
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎HP
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