マイベストプロ東京
小田原漂情

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

小田原漂情(おだわらひょうじょう) / 学習塾塾長

有限会社 言問学舎

コラム

佐藤春夫「海辺の恋」を朗読しました!

2015年9月15日 公開 / 2017年2月21日更新

テーマ:小田原漂情

コラムカテゴリ:スクール・習い事

 秋になりました。梅雨入りのころにはじめた「詩の朗読」は、冬が近づくと受験期に入ってゆくため、いつまで定期的につづけられるかわかりませんが(夏休み中も、不定期とさせていただきました)、可能な限りは、週初の公開を志し、つづけて行きたいと思います。

 今回は、大正から昭和にかけて文壇・詩壇を牽引した佐藤春夫の「海辺の恋」を読ませていただきました。文語七五調の定型詩で、大正10年(1921年)に刊行された詩集『殉情詩集』に収められています。

 佐藤春夫は、和歌山県新宮市の出身。この詩においても、熊野(国)の海の情景が、鮮やかに、そしてものがなしく立ちあらわれ、春夫詩の世界と、彼の郷里の熊野のイメージが、ゆたかにむすびついているようです。

 熊野には、熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社の「熊野三山」があり、新宮市の熊野川河口近くにある熊野速玉大社の境内には、東京にあった佐藤春夫邸を移築した「佐藤春夫記念館」があります。

 私は二十代から三十代の前半にかけて、熊野を五回、たずねました。熊野三山には、二度ずつお詣りしたと思います(熊野那智大社のすぐそばには、西国三十三か所一番札所の青岸渡寺があり、五重塔と那智の滝が並んで見えます。佐藤佐太郎や上田三四二という著名な歌人も、今日にまで語り継がれる名歌を残しています)。先日ご紹介した立原道造の「夏の弔ひ」の際にもお話ししましたが、十代の頃に読んだ作品は、いつまでも心の底に残り、あるいは血肉にしみこむほどにも、読者を魅了するものなのかと思います。

海辺の恋 




国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎HP

[[言問学舎の生のすがたは、こちらの動画からもご覧いただけます!
http://www.youtube.com/watch?v=9d_nMZpDjbY&feature=youtu.be]]

[[国語の勉強をお手伝いする国語専門サイト・国語力.com
http://www.kokugoryoku.com]]

この記事を書いたプロ

小田原漂情

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

小田原漂情(有限会社 言問学舎)

Share

関連するコラム

小田原漂情プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
03-5805-7817

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

小田原漂情

有限会社 言問学舎

担当小田原漂情(おだわらひょうじょう)

地図・アクセス

小田原漂情のソーシャルメディア

rss
ブログ
2024-04-10
youtube
YouTube
2011-06-23
youtube
YouTube
2022-06-11
  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ東京
  3. 東京のスクール・習い事
  4. 東京の学習塾・進学塾
  5. 小田原漂情
  6. コラム一覧
  7. 佐藤春夫「海辺の恋」を朗読しました!

© My Best Pro